日本のお粗末なコロナ対策の犯人は誰なのか

ニューズウイーク日本語サイトより
https://www.newsweekjapan.jp/kawato/2021/08/post-83.php

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＜政府が悪いと言いたくなるがそれは思考停止。どこがどう悪いのかを知り改善できることを検討せよ＞

　政府、つまり各省庁の手は、大きく言って法律と予算に縛られている。戦前の専制政治を繰り返さないため、戦後の政府はその力を大きく制約されている。
　緊急事態を宣言しても、それは飲食店への休業補償金支給などを意味するから、中央と地方の財政をつかさどる財務省と総務省の了承を得なければならない。
　
　特別立法で補正予算でも取っておかないと迅速・柔軟な対応はできない。
　仮に予算が確保されても実際に支出するにはゴマンという資料を作って財務省を説得しなければならない。
　緊急事態も首相の一存ですぐ宣言、というわけにはいかないのである。

　保健所が患者や病院との連絡で修羅場になっているが、「有事」に保健所の人員を速やかに確保するためには、医師・看護師・職員のOBを「予備役」としてプールしておく必要がある。

　そして開業医も有事の「予備役」としてネットワーク化も。

　平時の患者を周囲の病院にカルテ付きで委任して、開業医自身は大病院で感染症患者の診療に当たれるように研修もしておく。

　そんな準備を常にしておく必要があります。

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　今までパンデミックを経験していない日本政府や医療関係者の対策ですが、とりあえずここまで頑張ってきたと、私は彼らを褒めてやりたいと思っています。
　デルタ株の恐ろしい感染力と毒性に対し、国民の協力も得られない今、それが今回の医療崩壊の原因でしょう。

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