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「持続可能な社会実現」の試練に直面する欧州、日本は距離を縮められるか [マスコミを信じるな]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/murakami/2022/10/post-21.php
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 2023年にかけて相対的に日本経済は安定成長が続く余地がある。
 欧州に比べて遅れているとされる脱炭素などSDGs実現にむけた取り組みについて、日本は多少なりと距離を縮める機会になりうるだろう......

 (本稿で示された内容や意見は筆者個人によるもので、所属する機関の見解を示すものではありません)

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 この記事ですが、日本は欧州に比べて本当に脱炭素への取り組みが遅れているのだろうか?と怒りがこみ上げる。
 2008年の、一人あたりのCO2の排出量のグラフを見ると、欧州の主要国とそれほど変わりはない。

 参考 https://www.nishinippon.co.jp/image/64963/

 排出ガス比較.JPG

 多分、このライターの単なる思い込み記事だ。
 こんな意味不明な記事がニューズウイークに寄稿されることは間違っている。
 その上で、日本はドイツより経済規模が大きいのだから、当然温暖化ガスは沢山排出するだろうけど、一人あたりに換算すると、同じレベルに収まっているのは、とても努力している現れなのだ。

 フランスは原子力発電所が沢山稼働しているが、ドイツはフランス等の近隣諸国の電力を、再生可能エネルギーによる電力が不足した場合のバッファーとして買っている。
 ドイツでは「EU単一電源」と言っているらしい。
 つまり、不足した場合の電力を近隣諸国から買い、余った時は近隣諸国に売っているのだ。
 再生可能エネルギーって、問題は不足時や余剰時の電力に対して、どう対応するかが最も大きな問題だけど、EU全体をグリッド化しているのである。
 だから、見せかけで温暖化ガスの排出量は少なくなる。
 EU全体で見れば、ドイツは近隣諸国が化石で発電した電力を使っている時間帯も有るわけで、結局が上手に逃げているだけ、いつもながらドイツは嘘つきだ。
 それならば、電力グリッド全体で、どれほどの温暖化ガスを排出しているのかを問題にすべきだ。
 頭の悪い記事だよ。

 参考;https://www.de-info.net/kiso/atomdata03.html

ドイツの電力輸出入.JPG

 フェイクを流布するライターは、そのエビデンスを記事中に併記することはしない。
 今回の記事はまさに、フェイクライターの常套手段で、言葉匠に日本叩きを行っているだけだ。
 ご丁寧に、この記事は個人の意見だと最後に記入し、逃げ方も一流のフェイクライターだ。
 ジャーナリストならば、きちんとした事実に基づいて記事を書いてほしいものだ、馬鹿野郎が。

 参考: 「ドイツはフランスの原発由来電力を輸入している」は本当か
 https://energy-shift.com/news/686fba8d-956a-45a3-8b61-15b7dea97909

 参考: 老獪なドイツに学ぶべき日本のエネルギー戦略
 前編: https://www.jaif.or.jp/journal/study/shiseitsuten/4393.html  
 後編: https://www.jaif.or.jp/journal/study/shiseitsuten/4521.html

 ドイツが大陸の中にあることは、エネルギー政策にも大きな影響を与えている。
 北海に強風が吹き電力が過剰になると、逆ザヤとは言え隣国に余剰電力を放出することが可能だ。
 逆に電力が不足する場合、西隣の原子力大国・フランスから供給を受けることができる。
 ドイツの再エネ強化や脱原子力、脱石炭化政策は、この国の地理的な存立基盤に依存していると考えなければならない。
 四方を海に囲まれた島国の日本とは、そもそもの条件が異なるのである。

 
 
 
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