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SF小説 「三体」(1巻)を読み始めました。 [読書・VIDEO鑑賞]

 前々から読んでみたかった、「三体」を読み始めました。
 市の図書館に所蔵されていましたので、貸りて読んでいます。

三体本.jpg

 参考: 『三体』(さんたい)は、「地球往事」三部作の第一作であり、中華人民共和国のSF作家劉慈欣による長編SF小説。
 中国のSF雑誌『科幻世界(中国語版)』で連載され、2008年1月に重慶出版社によって単行本が出版された。 
 日本語版は2019年7月4日に早川書房より発売。
 光吉さくらとワン・チャイの共訳による原書からの翻訳原稿を、英語の翻訳が専門のSF翻訳家である大森望が、著者とケン・リュウの協議により変更の加えられた英訳版とも比較し改稿された。

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 まずは、良くもこんな内容のSF小説が発刊出来たものだと思いました。
 毛沢東時代の文化大革命を否定するような部分が、相当に書き込まれています。

 知識人(科学者)である主人公の父が、大勢の大衆の眼前で、革命分子によって惨殺、処刑される部分や、主人公が陥れられて内モンゴルの寒い刑務所で、革命女子に言うことに応じなかった為に、体と寝具に水を浴びせられたりして、死にそうに成ったりと、迫真の内容で始まります。

 習近平が政治の全てを握った2022年の現在では、この内容は絶対に発刊出来なかったどころか、反逆分子として、この作家さんは拘束されたかもしれません。
 2008年だったから、発刊出来たのだろうか?と思いましたね。
 そんな風で、のっけからガツンと引き込まれる内容に、驚きながら読み進めました。

 2023年01月07日 追記 ************************

kenntaurusuza写真.jpg
 
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 一気に読み終えた感想を少し・・・

 この小説の中の世界は、量子力学上の「ホログラフィック宇宙論」を取り入れた内容になっています。

 超弦理論.JPG

 参考:宇宙の存在は別の「パラレル宇宙」からのホログラムであるという研究結果が発表されています
 https://gigazine.net/news/20140104-hologram-universe/

 量子テレポーテーションや、次元の展開等を使って、これまでにない方法で地球文明に干渉することで、450年先に地球を征服しようとする所など、とてもユニークです。
 宇宙トレック等の、簡単にワープ航法を使って、どこまでも旅していける世界感と違う所が良いですね。
 物語の舞台が太陽系とアルファァケンタウリ系ですから、僅か4光年しか離れていない星系間の戦争であれば、こうなるだろうなという現実感ありありです。
 そんな世界の中の地球に住む人類に、生きる意味を求めて様々な価値観を持つ人達が登場します。
 彼らの葛藤は、現実世界の今に住む我々の価値観に繋がるものと感じます。


 次なる第二巻を読むのが楽しみです。
 
黒暗森林.JPG


 
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