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SUVのEVは、さらに危険な車になる [電気自動車の闇]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2023/01/post-100507.php
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 アメリカでインフレ抑制法が成立したが、これには電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の新車を購入する場合、最大7500ドルの税控除が受けられるといった強力なEV普及推進策が含まれている。

 運輸省の全米高速道路輸送安全局)は、2022年1~3月期の交通事故死が前年同期比7%増の9560人と、四半期ベースで2002年以来の最悪の水準になったという統計結果を発表した。
 インフラ等の公共的な要因もあるが、車高が高く、車両重量が重いピックアップトラックやSUVを好むアメリカ人の性質も大きい。

 大型車はその重量ゆえに、衝突事故を起こすと相手により大きな衝撃を与える。
 その車高ゆえに、歩行者にぶつかったときには脚でなく胴体を直撃してしまう。
 
 例えば、フォード・モーターのEVピックアップトラック「F-150ライトニング」は約3トンと、ガソリン車モデルより30%近く重いが、そのバッテリー単体は、ホンダのシビック1台分の重量よりも重い。

 これは歩行者や自転車、そして小型車にとって恐ろしい凶器だ。
 重いバッテリーを積んでいても、電動パワートレーン(駆動装置)により異常に加速できるから、なおさら危険なのだ。

 例えばGM傘下シボレーのSUV「ブレイザーEV」は、走行開始からわずか4秒程度で時速100キロを出せる加速性能があるし、テスラの「モデルXプレイド」は、2.5秒程度で時速100キロに達する。
 メーカー各社は、こうした加速性能をセールスポイントにしているが、そんな性能は現実にはなんの役にも立たない一方で、万が一のとき、歩行者や車椅子の人から危険を避ける時間を奪う。

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 電気自動車の車重は見た目で感じるより相当に重い。
 小型車の日産リーフは、航続距離がわずか450kmしか走れなくても、車両重量は1680kgだ。

日産リーフ諸元.JPG

 対して、日産リーフより車両のサイズが大きいホンダCIVIC e-Hev(当然、室内寸法も積載量もCIVICが大きい)は、およそ倍の950Km以上の航続距離を持つが、車両重量は1460Kgしかない。 

civic 諸元.JPG

 その車重差は220Kgであるが、日産リーフの航続距離をCIVIC並みにしようとすると、バッテリーは倍の容量になり、車両重量は増加した重量に対する車両の補強、モーター出力やブレーキの強化策などを考えると、2000Kgは軽く超えるだろう。

 所で、トヨタの電気自動車SUVである、「bZ4X」の車両重量は、およそ2000Kgだ。
 しかし、航続距離は559kmでしかない。

 TOYOTABZ4X諸元.JPG

 そんな車両が、必要もなく強力な加速をするのだから、危険であるだけで何の得もない。
  電気自動車だからと言って、ブレーキが高性能ではないのだ


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