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ロシアと異なる中国の戦術、日本の「防衛費1.5倍」では不十分だ [中国ウオッチング]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/01/post-100595.php
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 日本政府は昨年12月、大胆な国家安全保障戦略を採択した。同時に閣議決定された「防衛力整備計画」によれば、向こう5年間で防衛費を現在の1.5倍の43兆円に増やし、日本は予算ベースでアメリカと中国に次ぐ世界第3位の防衛大国になる。
 日本はこの予算でアメリカの巡航ミサイル「トマホーク」を獲得するほか、極超音速誘導弾の開発を継続していく計画だ。

 軍備増強だけでは中国の拡張主義に対応できない。
 現在防衛予算が世界第3位のインドも、2020年以降に北部のヒマラヤ地方で続いている中国軍の越境行為を阻止できずにいる。

 莫大な兵力でウクライナに攻め入ったロシアとは異なり、中国は隠密的で相手国や国際社会を欺き、不意を突く形で他国の領土を少しずつ切り取る「サラミ戦術」を取る。

 習近平率いる中国軍は、南シナ海でも武力を一切行使することなく、1988年にジョンソン南礁、2012年にはスカボロー礁を実効支配下に置き、地政学地図を一方的に書き換えてきた。

 日本の尖閣諸島について、中国は領空・領海侵犯をどんどんエスカレートさせている。
 これに対して日本政府は、中国を刺激してはいけないからと、歴代防衛相は尖閣諸島を空から視察することさえ控えてきた。
 今後トマホークや極超音速ミサイルを手に入れるからといって、日本が中国との戦争にうまく対抗できるとは限らない。
 ひそかに、少しずつ、実効支配という既成事実をつくる中国の戦術をくじくためには、ミサイルを獲得・配備する以外にも有効な対抗策を見つける必要がある。

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 中国のサラミ戦略に対し安倍晋三首相は、インドやオーストラリアを含む東アジア諸国との、軍事的連携にて対応しようとしてきた。
 其の戦略は、西側からも東アジアの各国からも高く評価されていたが、残念ながら安倍晋三氏は、くだらない宗教に絡んだ凶弾によって命を落としてしまった。
 今後、安倍氏の後を引き継げる政治家が現れるのか、日本にとっては大きな曲がり角であるが、日本国民は平和ボケが長らく続いており、既に中国はとても危険な領域にあることを理解できないでいる。
 敵基地攻撃能力の獲得に対して、未だに反対している人も多い事が、日本人の馬鹿さ加減を表している。
 外国人から見たら、日本人の防衛意識は最低だと評価されている事を知らない。
 自国の行く末さえ考える事ができない、馬鹿な国民が住む国は、中国やロシアに侵略される運命にあるのかもしれない。
 自分で自分の国民、財産、国土、領海を守る意思もなく、毎日を豚のように享楽的に過ごす日本を、どこの国が助けてくれるというのだろうか。


 参考: 「安倍氏ほど米国の対中戦略に影響を与えた人は世界にいない」
 https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00023/071300342/

 参考:防衛費増額とその使途 
 https://www3.nhk.or.jp/news/special/yosan2023/defense-expenses/




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