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中国が示すウクライナ停戦案に隠された「罠」と、習近平がロシアを庇護する3つの目的 [中国ウオッチング]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/kimura/2023/03/3-1.php
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 中国の習近平国家主席は20日から3日間の日程でモスクワを訪問し、ウラジーミル・プーチン露大統領と会談した。
 「人民日報」傘下の「環球時報」は「中露両国の専門家は今回の訪問は象徴であり、2国間関係の発展を促進するだけでなく、ウクライナ危機の平和的解決への希望と自信をもたらす」と報じた。

 ベルリンの壁とソ連の崩壊で、多くの旧ソ連圏諸国がロシアから離れたが、それがロシアの安全保障と国益を損なったとプーチンは思いこんでいる。
 習近平国家主席は手中に収めた香港に続き、台湾を西側に対する砦とみなす。
 ウクライナ戦争に直接加担するのを避けながら、西側の影響力を排除するプーチンと共同戦線を組む。

 中国指導者の対ロシア外交には3つの目的がある。
 第一はロシアを中国のジュニアパートナーとして長期的に固定化すること。
 第二にプーチンが倒れないようにすること。
 第三の目的はウクライナを台湾から切り離すことである。
 中国の指導者たちは今日のウクライナは明日の台湾だという見方が広がることに不満を抱いており、ウクライナは主権国家であり台湾はそうではないとして、両者は同じではないことを世界に認めさせたい。

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