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高精度アンプ 2号機は、快調に動作中。 [お気楽オーディオ・高精度アンプ]

 高精度アンプ 2号機は快調に動作し始めました。
 最初の電源投入時に、R側のパワトラ全てが異常加熱していたため発振を疑いましたが、良く調べてみると温度保証トランジスタの接続が逆になっていました。

温度保証TRが逆接続.JPG

 温度保証トランジスタの接続を正規に戻すと、無事に動作し始めました。
 制作に当たって、FETやトランジスタを綿密にペアリングした為か、温度ドリフトは皆無に近く、出力はとても安定しています。

 オシロスコープにて、8Ω負荷に対しサイン波を使って出力波形を観測しました。
 出力値は、8オーム負荷で約10vですから、「電力(W)=電圧(V)×電圧(V)÷抵抗(Ω)」に当てはめると、出力12.5w時の特性図となります。

サイン波オシロスコープ測定画像.jpg

 電圧値から、周波数特性図を作成しました。 

2号機周波数特性図.png

 そこそこのグラフとなりました。
 20khzまでは完全にフラットとなりました。
(10khz~20khz間が盛り上がって見えますが、これはexcelの補完が馬鹿だからで、実際はフラットです)
 「-3db」になるのは、150khzくらいでしょうか。
 低域の10hzが「-1.8db」ですから、とても優秀です。
 もう少し低い所を稼ぎたければ、更にコンデンサをパラで追加すれば良いですが、まあこのくらいが良いところでしょう。
 当初不満だった低域ですが、良い感じで締まりと量感がマッチしてきました。
 カップリングコンデンサで、簡単に低域の量感がコントロールできるのは、自作ならではです。
 組み合わせるスピーカーに寄っては、50hzくらいまではフラットにした方が良いかもしれません。

 出力波形にノイズや歪は全く無くて、キレイなサイン波となっています。
 実際の音質もダイナミックな中にも繊細さもありで、良い感じです。
 もう少し高域をのばしたければ、位相保証用のコンデンサをもう少し小さくすれば良いかもしれませんが、必要性は感じません。
 この特性図はスピーカーの位相補償回路を通った後の出力ですから、このアンプは結構高性能ではないかと感じています。

 参考までに、アキュフェーズの「P-300」と「A-35」のグラフを追加しておきます。
 アキュフェーズは流石にDCアンプなので、低域は思い切りよく低いところまで伸びていますね。

アキュフェーズp300.JPG

アキュフェーズa35.jpg

 アキュフェーズ「p-300」や「A-35」は、ちゃんと周波数特性図を公開してくれていましたが、最近のアンプはどうなんでしょう?。
 「サウンドデザイン」さんは、簡略してありますが公開されています。
 「DCPW-100」ですが、サイン波や矩形波データを見ると、高周波領域と言えるほどに高性能な様です。
 
SAUNNDODEZAIN.JPG

 https://audiodesign.co.jp/amp/old/DCPW-100

 このメーカーさんは地道に、回路や定数、配線の引き回しを検討しているそうですが、アマチュアっぽくて好きですね。


 


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