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自称「大国ロシア」の没落が変える地政学──中国の見限りと寝返りが与える影響 [21世紀のホロコースト]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/kawato/2022/10/post-110_1.php
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 ウクライナ戦争で、ロシアの勝利は遠のく一方、中国も中央アジア諸国もロシアから距離を置く。
 プーチン大統領は、ウクライナを勢力下に止めようとして、かえってロシアの地位低下を速めている。
 それでもロシアは外交巧者で、チェスをしているかのように、なけなしの持ち駒を総動員して局面打開を図る。

 しかしロシアはエネルギー部門を除いて途上国に投資をする能力はなく、西側から先端半導体を入手できなくなって以降は兵器の水準も低下する一方である。
 既にロシアは、権威主義・非民主主義諸国(独裁国等)が、アメリカに政権を転覆されないよう、玄関に貼っておく護符以上の意味はない。
 しかもロシアと国境を接する旧ソ連の国々にとって、ロシアはいつ攻めてくるか分からない、怖い存在になった。
 その恐怖を感じているのはベラルーシ、ジョージア(グルジア)、アゼルバイジャン、カザフスタンなど多数ある。
 旧ソ連の仲間であるウクライナに斬り付けたロシアが、目を血走らせながらあまり切れないナイフを持って、そこらを徘徊しているのを見ているような気分だろう。

 実はロシア外交とは、アメリカがやろうとしていることを邪魔しては自分の存在をアピールし、その邪魔をやめることで世界から感謝を受けるという、手品まがいのいかさまだ。
 そうやって、ロシアは「ロシアは大国」イメージを世界に刷り込んだ。
 
 ロシアはここまで、武力でつくり上げた帝国を武力で維持しようとする「本性」を明らかにしてしまった以上、もう信用してもらえまい。
 さりとて、相手に文句なしの畏怖感を与えるほどの経済力、軍事力を身に付けることももうない。
 
 国連の安全保障理事会は改組するべきだろう。
 国連憲章を侵して他国の領土を武力で奪おうとする国が、常任理事国のままであっていいはずがない。
 ロシアは抵抗するだろうが、総会決議で新しいやり方 に合意すればいいのである。

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 ロシアが国連の常任理事国を失ったら、骨抜きになってしまうだろう。
 西側勢力の議決に対して反対する力をなくしてしまうので、どこの国からも当てにされなくなる。
 ウクライナ進行により図らずも、ロシアが思ったより軍事力、経済力、技術力が無いことが世界に知れ渡ってしまった。
 北朝鮮の様なならず者国家であり、旧ソ連の近隣諸国からの信用も失ってしまった。
 今後のロシアは、没落の一方だ。
 残る驚異は核だけだろうけど、もしウクライナで戦術核をつかってしまったら、もっと厳しい未来が待っているだろう。

 日本はただ、ロシアが命乞いをしてくるのを待つだけで良いのだ。
 


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