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「近代」を目指して日本が歩んだ道は間違っていない [マスコミを信じるな]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/kawato/2022/11/post-112.php
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 この頃の日本は、気のめいることばかり。隣の中国のGDPは日本の4倍、韓国は1人当たりGDPで日本を近く抜き去る勢い。北朝鮮は日本の頭上にミサイルを飛ばして、「日本は目じゃない」と平然。国内は、アベノミクスの積み残しのゼロ金利にしがみついて、インフレの垂れ流し──。自分たちはもう駄目なのか。

 しかし、著書『ジャパン・アズ・ナンバーワン』で知られた故エズラ・ボーゲル教授はある時、元気のない日本人インテリたちに言った。
 「GDPで中国に抜かれてもいいじゃないですか。
 日本人の生活は、アメリカ人をもう抜いているんですから」。
 実は彼の地元のボストンに行ってみると、地下鉄などは途上国の様相を呈していて、中産階級以下の人々の生活は日本のほうがもう良くなっている。

 多くの先進国は方向性を見失っている。
 民主主義はポピュリズムに変質し、資本主義は格差を広げるばかりで、「近代」や資本主義を否定することが、一種の流行になっている。

 もったいない。
 「近代」の産業革命が大きな中産階級を創出し、それが民主主義を支えてきたのだ。
 格差も、カネでカネを生む金融資本主義が生むもので、近代の産業革命はむしろ格差を縮小した存在だ。
 その近代を否定するのは、自分を足から食らっていくようなもの。
 まして日本では、欧米諸国ほど金融資本主義は育っていない。

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 日本はとても住みやすい国だと思う。
 確かに日本人の収入は、この30年くらい上昇していない。
 私などはその中で、ずっとサラリーマンとして働いてきた。
 しかし、それ程生活が辛いと思ったことが無かったのは、物価が安定していたからである。

 今から45年くらい前の私の月収は6~7万で、年収は100万くらいだったが、その頃のガソリン価格は80円/Lくらいだった。
 去年の男女大卒の初任給の平均額は22万5,400円だそうだ。
 ガソリン価格を給与との比率で計算すると、250円/Lとなる。
 燃料費は相対的には、価格が下がっている。

 自動車の車両価格は、当時の小型車で100万くらいだったと思うから、当時のほぼ年収よりちょっと高かったくらいだ。
 今はFITクラスで200~250万くらいだとすると、やっぱりほぼ年収プラスαに相当する。
 
 当時2Kのアパートで2万円/月だったから、月収の35%くらいだった。
 今は全国平均で6万くらいらしいから、やっぱり35%くらいである。

 意外と、給与と生活費の比率は変わっていない。

 これまでずっと私は、給与に不満はなかった。
 あまり遊び回ることはしないので、貯金もできて一軒家も手に入れる事ができた。
 元々裕福な家で育った訳では無いので、当時ひとり暮らしを初めて、毎日好きなメニューでご飯を好きなだけ食べられる事は幸せだった。
 普段は自炊だったし、料理することは今も好きだ。

 TVもビデオ(当時30万くらいした」も、洗濯機も、炊飯器も頑張って買ったし、オーディオ(最初は当時のセパレートステレオを買い、10万くらいした)も、ローンを組んで手に入れた。
 
 電気製品は、現在の給与から換算すると、今の価格はかなり安いと思う。
 今どき、オーディオを1~2年のローンで買うやつなど居ないだろう。

 今の日本の若者は給料が安いと言われるが、そうだろうか?と不思議に思う。

 今の私の年になると、お金より若さや健康さがとてもうらやましい。
 当時の私は、将来なんてなんとかなると漠然と思っていたが、仕事だけは頑張った気がする。
 20代からずっと自宅に帰るのは、夜の10時を過ぎていた。
 30代の頃は、毎日22時過ぎまで会社にいて、自宅へは11時頃に帰っていた。
 若かったし、好きな職種だったので、辛いと思ったことは全く無かった。
 時間はあっという間に過ぎ去った。
 忙しい仕事まみれの生活だったが、私はささやかでも幸せだったのだと思う。
 もう一度人生が有っても、やはり同じ人生を歩むだろう。


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