SSブログ

原発処理水の海洋放出は安全だ [政治・時事]

 ニューズウィーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/03/post-101099.php
****************************
 ナイジェル・マークス(豪カーティン大学准教授・物理学)、ブレンダン・ケネディ(豪シドニー大学教授・化学)、トニー・アーウィン(オーストラリア国立大学名誉准教授・原子核物理学)

 放射能の汚染水は多核種除去設備(ALPS)を通過して、放射性物質の大部分が除去される。
 ALPSの浄化処理は、濃度が規制値を下回るまで繰り返し行われる。
 そしてIAEAによる独立したモニタリングにより、海洋に排出する前に全ての要件を満たしていることが確認される。
 処理後に残る主な放射性汚染物質は、トリチウムだが、大量の水から微量のトリチウムを除去する技術はまだない。

 実際には処理水の量が多すぎて長すぎる保管は現実的ではない。
 逆に、偶発的で制御不能な放出のリスクが高まるだけだ。

 福島第一原発から海洋放出される処理水の基準は1リットル当たり1500ベクレル。
 WHOが推奨する飲料水の水質基準の1リットル当たり1万ベクレルに対して約7分の1にすぎない。


 トリチウムは、大気中の自然現象によって毎年50~70ペタベクレルが生成され、太平洋の水中には既に約8.4キロ(3000ペタベクレル)のトリチウムが存在する。
 福島第一原発が排出する処理水に含まれるトリチウムの総量は3グラム(1ペタベクレル)程度と、圧倒的に少ない。
 今回の計画は水を一気に放出するのではなく、1年間に放出される処理水に含まれるトリチウムはわずか0.06グラム(22テラベクレル)で、太平洋に既に存在する放射線に比べれば文字どおり、大海の一滴である。

*************************
 人間は科学で証明された事を、必ずしも信じない。
 例えば、米国のキリスト教福音派は、未だにダーウインの進化論を否定している。
 彼らは未だに「アダムとイブ」を信じているのだ。

 参考: 米国で進化論を信じる人が過半数超え
 https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/072400117/

 だから、どんなに科学論で福島の処理水放出は安全だと説いても、絶対に受け入れられない人は無くならない。
 中国などの悪意のある国が発するフェイクニュースを信じる人が増える可能性もある。
 
 対策としては、既に長い間に世界の先進国や中国などから、トリチウムを含む大量の汚染水が日本以外の国で放出し続けられている現実を訴えるべきだ。
 地球環境を守るためには、日本をスケープゴートにするより、よっぽどためになるだろう。

世界のトリチウム排出.JPG


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。