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上海モーターショーで「日本車のガラパゴス化」が鮮明に…! この残酷な現実をトヨタはどう受け止めるのか 近藤 大介 [マスコミを信じるな]

 現代ビジネス
 https://gendai.media/articles/-/109482
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 記事:2023.04.25

 半導体、パソコン、携帯電話……と世界市場で敗れ去ってきた日本企業だが、いま「最後の牙城」とも言える自動車の分野でも、激震に見舞われている。
 上海で開かれていた第20回上海モーターショーは、そんな危機感を感じさせた。

 中国内外から1000社以上が参加し、展示車のほとんどがEV。
 まさに「EVにあらずんば自動車にあらず」と言ったモーターショーだった。

 中国市場において、トヨタ・日産・ホンダら日本系メーカーは、わずか1年前に比べて、出荷台数を3割以上も落としている。
 そしてついに、中国メーカーのシェアが過半数を超えたことも明らかになった。

 中国メーカーはとうの昔にEVに完全シフトしているのに、日本系メーカーはいつまでもガソリン車を作り続けているからである。
 BYDは一年前にガソリン車の生産をストップしてしまったが、第1四半期の中国市場でのメーカー別シェアでトップに立った。
 日本系メーカーの沈滞は、いまだにガソリン車を作り続けていることが主因だ。

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 この記者は、ビジネスを広く見ることができていない様だ。
 まさに、「木を見て森を見ず」。
 そしてなんと、「ガラパゴス化」と言う言葉も正しく理解できていない。

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 参考:https://www.waseda.jp/sem-hedgehog/memb/09s/kuga/kuga.index.html#:~:text=%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%83%91%E3%82%B4%E3%82%B9%E5%8C%96%E3%81%A8%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC,%E3%81%9F%E4%BA%8B%E3%82%92%E6%8C%87%E3%81%99%E9%80%A0%E8%AA%9E%E3%80%82

 ガラパゴス化とは日本の技術やサービス、経済慣行が高度に進化しながらも、外国からの参入がほとんどなかったために、世界基準からかけ離れてしまった事を指す造語。
 その例の最たるものは,携帯電話端末。
 世界市場における日本メーカーのシェアは合計10%程度だが、その実態はほぼ国内販売だけ。
 輸出は限りなくゼロに近い。
 情報通信関連の端末や機器をみても、輸出比率は極めて低かった。

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 記者が記事の中で例としている「半導体」や「パソコン」であるが、衰退の原因は記者の言う間違った認識の「ガラパゴス化」では決して無い。

 例えば半導体は企業のリーダーシップや国民性、企業経営手法などにより、大きな投資ができなかったり、技術開発のスピードが足りなかった事が原因です。
 日本が開発したNAND型フラッシュメモリは、ガラパゴスどころか今では世界標準です。
 そしてそれは決して「ガラパゴス化」ではない。(以下の記事から)

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 参考:https://www.semiconportal.com/archive/blog/insiders/hattori/170515-toshibaflash.html

 NANDフラッシュメモリは東芝で開発された技術であることは疑いの余地がない。
 東芝だけではなく日本の主要半導体企業ではDRAM全盛だった最中の1980年代に、東芝の舛岡富士夫社員が発明した。
 東芝だけでなく日本勢はDRAMに全精力を注力していたため、会社から冷遇された舛岡氏は、1994年に依願退職した。
 同氏は、最近、「研究を続けるには会社を辞めるしかなかった」と振り返っている。
 彼の部下たちの多くもIntel、Micronはじめメモリライバル企業や国内外の大学へ転職していった。 
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 パソコンも同じで、やはり大規模投資ができず開発ができなかった事が原因である。
 例えば世界の主要なパソコンをIBM-PCとすると、アップルはまるでこの貴社の言う「ガラパゴス化」であるが、今では最も成功した企業の一つだ。(GAFA)
 優れた技術であれば、例え「ガラパゴス化」していても、ちゃんと海外へセールス活動を進めれば、やがては認められるのである。
 なんども言うが、日本の産業衰退の問題は「ガラパゴス化」に有るわけではない。
 今の日本がまだ生き残って行けているのは、海外にない当に「ガラパゴスな技術」が認められ、欲されているからなのだが、この記者さん、残念なことに何も判っていないね。

 例え大トヨタでも、「コモディティ化」を可能とする電気自動車では、BYD等にはコスト面で絶対に勝てないだろう。
 幸いなことに現状では「、コモディティ化」した電気自動車でも、製造コストは高く航続距離や充電時間等の部分が未完成で、長く改良を続けてきたハイブリッド車には、商品力では未だに勝てていないのが現実だ。
 販売料を伸ばしている事の要因は、中国国内の世界からかけ離れたレベルの電力料金の安さであり、政府の手厚い補助金なのだか、このひとの記事にはそれらの分析も記述もない。
 見るに値しない記事だと断言できるレベルだ。

 記事では、トヨタの「豊田章男社長」をまるで小馬鹿にした様な書き込みがあるが、とんでもない。
 お前ごときに言われたくないと、思うだろうね、当人は。

 トヨタは現状を冷静に分析し、EV化一本槍を進めずに「全方位展開」としているだけだ。
 確かに、今はBYDが突出して販売を伸ばしているが、それがどこまで継続できるのかは未知数だ。
 EVは温暖化防止の重要な技術である事は認めるが、それが全てではない。

 私が思うには、「ガラパゴス化した中国市場」のモーターショーをちょっと見ただけで、大トヨタを簡単にけなして記事にする、この編集者こそドウシヨウモナイ「ガラパゴス人間」である。

 この記事から僅か半年後に、電気自動車関連メーカーは需要の減速に見舞われて、中国国内の大手EV企業の倒産も報じられている。
 比較して、冷静なトヨタのハイブリッドは売れに売れて、米国ではプレミアムがつくかもしれない状況だ。
 米国のテスラさえ、値引き販売となり在庫も増えていくばかりの状況だが、「近藤 大介」さんどう思っているでしょうね。
 反論記事が有れば見てみたいね。


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