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微生物から大量のタンパク質、砂漠で北極で生産可... 代替食品はここまできた [サイエンス]

 ニューズウイーク日本語ホームページより
 https://www.newsweekjapan.jp/akane/2021/12/post-8_2.php
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 「代替肉」には、植物性、培養肉、微生物によるものの3種類あります。
 このうち、培養肉はまだ研究段階で、市場には出回っていません。「代替肉=タンパク質源」と捉えて、広義では昆虫食も含める場合もあります。

 コーンフレークの米ケロッグ社の創業者でもあるジョン・ハーベイ・ケロッグ博士は、小麦に含まれるグルテンと牛乳に含まれるカゼインを使って食肉に似せた香りと硬さの食品を開発し、1907 年に特許を取得しました。

 米国の化学者ロバート・アレン・ボイヤーは、大豆タンパクで肉の食感に近いものを作って1954 年に特許を取得したが、味や見た目は代替肉とは言い難いものだったので、普及は進みませんでした。

 日本では、食品加工会社の不二製油は、1956年から大豆ミートの開発を始め、1969年には肉に近い食感の「フジニック」を発売しました。
 現在も、ファストフードやコンビニの大豆ミート食品の一部には同社の製品が使われており、国内シェア1位となっています。

 独マックス・プランク分子植物生理学研究所のドリアン・レガー氏の研究グループは今年6月、「微生物から大量のタンパク質パウダーを作る方法」について米科学アカデミー紀要に発表しました。
 空気中の二酸化炭素を微生物のエサとして用いたり、太陽光エネルギーを用いて水を電気分解したりタンパク質パウダーに加工したりしますが、二酸化炭素の大量排出や水質汚染のリスクがある畜産、森林破壊のリスクがある大豆の作付けと比べて地球環境に優しく、従来の農業に比較した場合、単位面積あたりのタンパク質の収量は10倍以上だそうです。

 フィンランドのソーラーフーズ社は、微生物由来タンパク質食品「ソレイン(Solein)」の開発で、2021年4月までに3500万ユーロ(約45億円)の資金調達を得ています。
 ソレインから1キロのタンパク質を作るのに必要な水は1000リットルで、牛肉の700分の1、植物性タンパク質の100分の1です。
 必要な土地は1平方メートルで、牛肉が200分の1、植物性タンパク質が20分の1で済みます。
 生産プロセスで排出される二酸化炭素量は牛肉の200分の1、植物性タンパク質の5分の1で、砂漠でも北極圏でも生産可能です。

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 アフリカを中心に人口爆発が進んでいます。
 TV等で、アフリカの子供達の食料が不足している事が報告されていますが、なにしろ人口がどんどん増えているので、しかたない事なのでしょう。
 それにより、自然は破壊され、エネルギーは使いつくされ、温暖化が加速します。
 少し、人口抑制をしたほうが良いのではないか?と、冷たいようですが考えます。
 これ以上、食料生産が可能になると、また人口は増え、人は肥え太っていきます。
 人類以外の生物は消滅し、そして地球は破壊され続ける。
 何が正しいのでしょうね。
 終末には、ソイレント・グリーンの世界が間近にやってくるのかもしれないですね。
 遂に人肉の加工食品を食べる時代が・・・

 ソイレント・グリーン.JPG




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スペースXに「紛れもない破産リスク」 イーロン・マスクが内部レターで警告 [サイエンス]

 ニューズウイーク日本語ホームページより
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/12/x-10_2.php
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 マスク氏は、ラプターエンジンの生産ペースを引き上げられなければ、スペースXは「紛れもない破産のリスク」に晒されるだろうと述べた。
 同社は事業の中核として超大型ロケット「スターシップ」の開発を急いでいるが、その打ち上げの要となるラプターエンジンの生産問題に苦しんでいる。

ラプターエンジン比較.JPG

 ラプターエンジンは、スペースXが独自に開発・製造するロケットエンジン。
 液体メタンを燃料とする設計を取り入れている。
 一般的なケロシンよりも高い推進力を得やすく、大量のペイロードを搭載可能で経済面で有利だ。
 燃焼時のすすの発生も非常に少ないため、同社ビジネスの要となるエンジンの再利用という視点でも利がある。
 スペースXは将来的に火星との往復も視野に入れており、復路の燃料となるメタンを火星で調達することも不可能ではない。
 こうした利点が見込まれる反面、野心的な設計が仇になり、製造は難航している。
 マスク氏はスターシップの2週間に1度の打ち上げが最低ラインになるとの見込みを示し、これが達成できなければスペースXに破産の可能性があると述べている。
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 イーロン・マスク氏を、個人的には好きではないですが、新しいものに取り組む姿勢は大したものです。
 火星への航行では、火星の地下に眠る水から水素を作って燃料とすると聞いていました。
 月面の地下にも水が存在するらしいので、月面宇宙基地は現実に成るかもしれないとも思っていました。
 地球温暖化を考えると、ロケット燃料としては、液体水素が良いような気もします。
 メタン燃料だと、大量に二酸化炭素を放出しそうな気がしますが、どうなんでしょうね。





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繁殖を止めるために遺伝子組み換えされた蚊、自然界に放たれ裏目の結果に [サイエンス]

 ニューズウイーク日本語ホームページより
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/09/post-13019.php
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モスキート.JPG

 英バイオテクノロジー企業のオキシテックでは、黄熱、デング熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱を媒介するネッタイシマカの遺伝子を組み換え、優性致死遺伝子を持つ雄の蚊「OX513A」を作出した。
 自然界のネッタイシマカの雌と「OX513A」との交尾により生まれてくる幼虫は、遺伝子操作によって生殖機能を持つ前に死亡するため、ネッタイシマカの遺伝子に影響を与えず、個体数を減少できるとされ、「OX513A」との交尾によって生まれた子どもが成虫まで生存する割合は、実験室条件下で3〜4%だ。

 研究チームでは、ブラジル北東部バイーヤ州ジャコビナで、2013年6月から2015年9月までの27ヶ月間、毎週45万匹の「OX513A」を放つ実験を行った。
 
 研究チームは、実験開始から6ヶ月後、12ヶ月後、27〜30ヶ月後に、ネッタイシマカの遺伝子サンプルを解析し、「OX513A」の遺伝子が自然界のネッタイシマカに組み込まれていることも確認した。「OX513A」の遺伝子を受け継ぐネッタイシマカの割合は10%から60%とみられている。
 「ジャコビナで生息するネッタイシマカにキューバとメキシコの個体から生まれた『OX513A』を交配させたことで、十分な生殖能力を持つ、より強健な個体が生まれた可能性がある」としている。

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 愚かな人間が、自然界を操ろうとして失敗した例ですね。
 日本では、もっとバカバカしい事が沖縄で行われた事があります。



 沖縄に入れられたマングース
 https://biome.co.jp/biome_blog_056/

 1910年に、渡瀬庄三郎という動物学者によって、ガンジス川流域で捕獲されたフイリマングースの17頭が沖縄に持ち込まれました。
 その目的は、サトウキビ農園に害をもたらしていたネズミの駆除と、ハブの駆除でした。
 
 現在の沖縄には、マングースが広く分布していますが、ハブもたくさん生息しています。
 結果的に、マングースは、ハブの生息にほとんど影響を与えなかったと考えられています。
 その原因の一つは、マングースが昼行性で、ハブが夜行性であるということです。
 また、マングースは、猛毒をもっている危険なハブとわざわざ戦ってハブを食べなくても、もっと安全に食べられる生き物が他にウロウロしているのですから、そちらを好んで食べていると考えられます。
 沖縄では、マングースが侵入した地域で顕著にヤンバルクイナが減少し、1985年からの20年間だけで生息域は、40%減少しました。

yanbarukuina.JPG

 まあ、沖縄の例は、ちょっと考えれば誰でも予想できそうなものですが、当時これを実行した人たちは、相当にアホだったんですね。
 まさに、アホかお前らは!




 
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カニやエビの死骸が大量に漂着、英環境庁が原因調査 [サイエンス]

CNNニュース日本語ホームページ
https://www.cnn.co.jp/fringe/35178676.html
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海洋生物の死骸が山積み.jpg

海洋生物の死骸が山積み02.jpg

 イングランド北東部マースクバイザシーにある、自宅近くの海岸を毎日散歩しているという、住民のシャロン・ベルさんは、CNNの取材に対し、海岸に積み重なった甲殻類が、この数週間でどんどん増えていったと語る。
 25日朝には、死んだカニや生きたカニ、ロブスターなどが大量に絡まった状態で、海藻類が腰の高さまで積み重なっていたという。
 27日には、積み重なったカニの死骸が腐敗して、ものすごい悪臭を放つようになっていた。

 英環境庁は環境保護団体などと連携して、この一帯の海岸に大量の甲殻類が打ち上げられた理由を調べている。
 海水や堆積(たいせき)物、貝類、カニなどのサンプルを収集して分析し、海洋生物の死に汚染が関係しているのかどうかを究明するとしている。

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 日本でも、海底火山の噴火により排出した小さな軽石の影響で、計り知れない環境破壊が心配されています。
 大型の海洋哺乳類が吸い込むと、呼吸困難みたいになってしまっ、死んでしまう可能性があるそうです。

軽石の被害.JPG

 イングランドの例の原因が早く解明されると良いですが・・・

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韓国、ダミー衛星の軌道投入に失敗 初の3段式ロケット打ち上げ [サイエンス]

CNN ニュース日本語ホームページより
https://www.cnn.co.jp/fringe/35178412-2.html
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 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は21日、自国開発の3段式ロケット「ヌリ号」の初の打ち上げを同日実施し、ダミー衛星の軌道投入に失敗した事に対し、「目標を完全に達成できなかったことは残念だが、初の試みですばらしい成果を上げた」と述べた。
 また、ロケットが打ち上げのすべてのシーケンスを完了し、高度700キロに達したことを「誇りに思う」とも述べた。

ヌリ号打ち上げ01.JPG

ヌリ号打ち上げ02.JPG

ヌリ号打ち上げ03.JPG

ヌリ号打ち上げ04.JPG

ヌリ号打ち上げ05.JPG

 2027年までに5回の打ち上げが予定され、次回は来年5月となる。

 21日の打ち上げが成功していれば、韓国は1トン以上の衛星打ち上げ能力がある運搬ロケット開発に成功した7番目の国となっていたはずだった。
 既にロシア、米国、フランス、中国、日本、インドが成功している。

 09年と10年にロシアの開発したエンジンを搭載したロケットを打ち上げたが低軌道への到達に失敗。
 13年には成功したが、開発にロシアのクルニチェフ社の技術を利用していた。

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 なんだか、動画を見る限りでは、まだまだ成功には程遠い気もしますが・・・。
 ロケット打ち上げって、一発だけ成功しただけじゃ駄目で、それからどれだけ失敗しないで、打ち上げられるかなんですよね。
 まだ本当の意味では、一発も成功していないんでしょうけど、韓国は既にお祭り騒ぎでしょうね。
 
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掘史上最大のトリケラトプス骨格化石、8.7億円で落札 仏 [サイエンス]

CNN ニュース日本語ホームページより
https://www.cnn.co.jp/style/arts/35178434.html
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ビッグジョン.JPG

 米サウスダコタ州で見つかった、これまでで最大となる6600万年前のトリケラトプスの骨格化石がオークションにかけられ、660万ユーロ(約8億7500万円)で落札された。
 生息していたと考えられるのはララミディアと呼ばれる太古の巨大大陸。
 頭蓋骨(ずがいこつ)は長さが2.7メートル近くあり、幅は1.98メートルを超えている。
 骨格は全体の6割がそろった状態だった。

 「ビッグジョン」とあだ名されるこの化石は21日、競売会社ドルオの運営するパリでのオークションにかけられた。
 他にも化石や隕石(いんせき)といった貴重な自然史上の遺物が出品された。
 しかし、誰もがビッグジョンの落札に胸を躍らせることにはならなかった。
  
 2020年9月、「スタン」と名付けられたティラノサウルス・レックスの化石がクリスティーズのオークションに出品されたときには、古脊椎(せきつい)動物学会が競売の運営会社に対し懸念の声を上げた。
 「個人の手に売却された化石標本は、科学の領域から失われる恐れがある」と同学会は指摘。
 「科学者が利用できたとしても、個人所有の標本に含まれる情報を得られるのか、将来も利用可能かどうかについては保証できない。

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 これだけ魅力的で貴重な自然史上の遺物が、資産家個人の手に渡ることは、評価できませんね。
 この化石は、世界の全ての人への、自然からの贈り物です。
 
 以前、フランスのルーブル美術館へ行ったことがありますが、地下の広大な部屋に、エジプトのミイラや遺跡が沢山展示されていましたが、なぜフランスが独占しているのか、未だに納得できません。
 まあ、エジプトに保存されていたなら、こんな良い状況で残っているかは疑問ですけどね。

 できれば、せめて国立博物館で展示し、誰でも見学できる様にしてほしいものです。 

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ヒトに脳炎起こす、20センチの巨大カタツムリ 10年越しに根絶 [サイエンス]

ニューズウイーク日本語サイトより
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/10/2010-8.php
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アフリカマイマイ.JPG

 アメリカ・フロリダ州では成人の手に乗り切らないほどの巨大な、アフリカマイマイと呼ばれる東アフリカ原産のカタツムリが大繁殖し、ここ10年ほど甚大な被害をもたらしてきた。
 最大で体長20センチを超え、農作物を食い荒らすほか、脳炎と髄膜炎の原因となる。

 本種は、世界の侵略的外来種ワースト100、および日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。
 日本円にして数十億円を投じた大規模な駆除プログラムが功を奏し、フロリダ州の農業・消費者サービス局は10月上旬、州内での根絶を宣言した。
 過去3年間に目撃例は出ていない。

 カタツムリやナメクジなどは一般に寄生虫の中間宿主となる場合があり、アフリカマイマイがネズミのフンを食べることで、線虫の一種である広東住血線虫を取り込んでいる場合がある。
 
 広東住血線虫は非常に小さく、アフリカマイマイの体液を通じて人体に吸収されると、血液に運ばれて人間の脳や脊髄などに侵入する。
 脳と脳の保護層である髄膜に炎症を生じ、激しい頭痛や嘔吐感などを招くほか、失明や死亡などに至ることがある。

 アフリカマイマイは日本にも生息しています。
 1930年代に国内に持ち込まれ、沖縄諸島や鹿児島などに定着した。
 カタツムリが這ったあとの葉に残る体液にも感染性の微小な寄生虫が含まれることがある。
 体液に触れた手で顔を触ったり、体液の残る葉をサラダなどの形で生食したりしないよう注意が求められる。

******** 日本での広東住血線虫と感染者の発生状況 **********

 わが国各地のネズミならびに中間宿主において感染があり、現在では沖縄のみならず北海道,東京,神奈川,静岡,島根,高知,徳島,鹿児島県などを含めて34例の患者が報告されている。

 ネズミの肺動脈に寄生する雌成虫が産出した虫卵は血流によって肺の毛細管に運ばれ,孵化した第Ⅰ期幼虫は肺胞壁を破り,気管,食堂,腸から糞便とともに排出され,中間宿主である軟体動物,まれにエビやプラナリア等に取り込まれて第Ⅲ期幼虫となる(約2週間)。わが国における主要中間宿主はアフリカマイマイ,アシヒダナメクジ等である。

アシヒダナメクジ
アシヒダナメクジ.JPG

 ヒトが感染した後発症するまでの期間は16.5(12~28)日と報告されている。感冒様症状をもって始まり,幼虫が脊髄から脳に侵入するので,臨床所見は①頭蓋内圧上昇に伴う髄膜刺激症状の見られる髄膜炎型と,②脳障害症状を伴う麻痺型があり,いずれも神経障害が現れるのが特徴である。

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 我が家の庭にも、普通サイズのカタツムリやナメクジが生息している。
 できるだけ触らなようにしているが、嫁さんが庭で家庭菜園を楽しんでおり、無農薬なので結構葉っぱの上を這い回っているのではないか?と思うことが有る。
 できるだけ野菜はキレイに洗うとか、火を通すようにしているが、ちょっと怖い情報です。

 小さな子供がカタツムリを触ったりした場合は、その後に口に手を入れたりしないように、直ぐに手洗いをさせましょう。





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脱炭素化の新たな選択肢~石炭から水素の安定製造目指し、日豪約9000キロを結ぶサプライチェーン構築 [サイエンス]

産経新聞ホームページより
https://www.sankei.com/article/20180928-JX4IXWQ7ABLZTIXBUW37LC6W44/
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 「脱炭素化」の切り札となる水素を軸にした世界初のプロジェクトが始まった。
 現地で未利用のまま豊富に存在する石炭から水素を製造し、約9000キロ離れた日本に運ぶ壮大なサプライチェーン(供給網)の構築を目指す新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)助成による実証事業だ。
 Jパワー(電源開発)、川崎重工業、岩谷産業、シェルジャパンの4社が設立した「技術協同組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)」が中心になって進める。

 褐炭を「ガス化」して安価で大量の水素製造
 水素製造の過程で活用されるのは、Jパワーが培ってきた「石炭ガス化技術」である。

 ガス化の仕組みはこうだ。褐炭を細かく砕き、酸素とともにガス化炉に噴出。炉内で1000度以上に加熱すると、微粉炭の主成分の炭素(C)が水分(H2O)や酸素(O2)と化学反応し、主に水素(H2)と一酸化炭素(CO)の可燃性ガスになる。

 このガスから水素を取り出し、マイナス253度で液化して輸送することで、炭鉱から離れた国での大量利用を可能にする。また、低価格の褐炭を原料として製造費用を引き下げ、需要先は世界中に拡大できる。

目指すはCO2フリーの水素製造
 
 水素は発電時にはCO2を排出しないが、石炭をガス化して製造する際の排出は避けられない。
 そこで、ラトロブバレーではオーストラリア連邦政府とビクトリア州政府の共同基金で、新たなプロジェクトに着手している。

 発生するCO2を分離・回収し、長期間貯留する「CCS技術」だ。排ガスから化学反応を利用してCO2を分離し、高純度で回収。
 枯渇したガス田などに輸送し、圧縮機で深さ1000メートル以上の地層の砂粒の隙間に封じ込め、実質的な排出ゼロを目指す。
 ラトロブバレーから約80キロ先の沖合には枯渇しかけた海底油田が存在し、大規模な貯留容量が見込まれる。
 将来的にラトロブバレー沖でCCSが可能になれば、日豪の水素サプライチェーンはCO2フリーを実現可能である。

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 日本は不安定な自然エネルギーの一本足に頼ること無く(否定ではない)、複合的なエネルギー政策をすすめるべきだろう。
 今後は、水素循環社会が正解である。
 最近、砂漠地帯を持つ国では、大規模な太陽光発電により大量の水素を製造し、水素よりアンモニアを生成、世界へ輸出する事も考えられている。
 自然エネルギーは、EUが推進する太陽光発電パネルと、蓄電池の組み合わせだけではないのだ。
 
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地球はこの20年で、薄暗い星になってきていた──太陽光の反射が低下 [サイエンス]

ニューズウイーク日本語サイトより
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/10/20-95.php
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地球の反射低下.JPG

 地表面が太陽光を反射する割合は、「アルベド」と呼ばれる。

 地球で反射した太陽光が月を照らし、欠けた暗い部分がうっすらと見える現象を「地球照」という。
 地球照の明るさは地球のアルベドの影響を受けるため、地球照を観測することで間接的に地球のアルベドを調べることができる。
 米ニュージャージー工科大学が運営するカリフォルニア州のビッグベア太陽天文台(BBSO)での観測結果から、1998年から2014年までの17年間は、アルベドの年平均がほぼ一定であった一方、最後の3年にあたる2015年から2017年では著しく低下していた事がわかった。

 近年、光を反射する低層雲が東太平洋上で減少している。
 アメリカ大陸の西海岸沖に位置するこの海域は、「太平洋十年規模振動(PDO)」と呼ばれる10年規模での周期的な気候変動により海面水温が上昇しているエリアでもある。
 研究チームは、「東太平洋での海面水温の上昇に伴って低層雲が減少し、これによって地球のアルベドが低下した」と結論している。

 「より温暖になった地球が雲を増やし、アルベドを高めることで、温暖化を緩和させ、気候システムのバランスをとりやすくするのではないか」との説を覆すものだ。
 地球の大気や海で太陽エネルギーが増えれば、さらなる地球温暖化の要因となるおそれもある。

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 従来の説では、温暖化が進むと海面から作られる雲により、太陽光が反射し、温暖化の進行は遅らされるとのことだったが、実は逆に温暖化を加速する要因となることが語られている。
 人類は、地球温暖化を止められるのであろうか。



 
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2700年前の「贅沢」なトイレ、王族の邸宅跡で発見 エルサレム [サイエンス]

CNN ニュース日本語サイトより
https://www.cnn.co.jp/travel/35177595-2.html
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古代のトイレ.JPG
 
 イスラエル考古学庁(IAA)の6日の公表によると、紀元前7世紀末にさかのぼる私用トイレの個室が、「ダビデの町」と呼ばれる遺跡や「神殿の丘」を見晴らす建物の遺構で発見された。
 この王族の土地は、アッシリアによってイスラエルが壊滅させられる以前、ユダ王国時代の末期に使われていたという。

 石を切って作られたトイレは長方形の部屋で、深い汚物槽の上に石灰石でできた便器が乗っかる。便器は座りやすいように設計され、真ん中には穴がある。

 「実際、富裕層しかトイレを所有する余裕はなかった」とし、「1000年後にはミシュナとタルムードが、富豪を定義するさまざまな基準を提起しており、ラビ(ユダヤ教聖職者)のヨッシは、金持ちであることは自分の机の隣にトイレを持つことと提言している」と説明した。

 トイレの下に位置する汚物槽には大量の陶片と動物骨が入っており、埋土とともに回収された。
 こうした物質の研究により、古代の生活や食事、疾病についての理解の増進につながる可能性がある。

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 上下水道と同じく、清潔なトイレは健康な生活を送るために欠かせない。
 これは、はるかな過去も今も同じ。


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