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世界で進む「糞便移植」が日本で普及していない理由 [サイエンス]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/akane/2022/11/post-44.php
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 健康な人の便を移植することで腸内環境の正常化が期待できる一方、思わぬ副作用を引き起こす可能性もある。肥満傾向がある提供者の便を移植したところ、太り始めたという例も。

 腸内細菌叢移植はFMTと呼ばれており、健康な人の便に含まれている腸内細菌を患者の腸内に移植することによって腸内環境の正常化を目指す治療法です。
 安倍晋三元首相が罹患していたことで知られる潰瘍性大腸炎などの治療に役立つとされています。

 ヒトの腸内には約千種類の細菌が生息し、その総数は百兆から数百兆個、重さにして1から2キロと言われています。これらの腸内細菌の全体を腸内細菌叢(腸内フローラ)と呼び、代謝を通じて細菌同士や宿主であるヒトと複雑なやり取りをすることで、ヒトの健康や病気の発生に大きく関わっていると考えられています。

 FMTによる治療は、東洋医学では予想以上に古くから行われており、4世紀の中国の文献には「下痢が止まらない人に、健康な人の便をお尻から入れたら治った」と書かれています。
 西洋医学では、1958年にEisemanらによって4名の再発性の偽膜性腸炎患者に1~3回のFMTが施され、全例で副作用なく症状が改善されたと初めて報告されました。

 FMTは未知の部分が多いため、予期せぬ副作用が起こるリスクもあり、便の提供者にとっては病原性のない腸内細菌でも、患者側には病原性を発現する可能性などがあります。

 そこで注目されているのが、自分が健康な時の便を保管しておき、将来病気になってしまった時に活用する方法です。心理的な負担もなく、他人の便を使用するよりも適合しやすく、治療効果が高い可能性があると考えられています。

 動画: https://www.newsweekjapan.jp/akane/2022/11/post-44.php

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 以前、韓国の文化として、人糞食が存在したと聞いたことがあります。
 体調が悪化した人に対し、人糞を食べることによって治療を行うとか・・・
 最初聴いたときは険悪感しか無かったのですが、意外と理にかなった治療法だったんですね。

 参考: 学生に人糞を食べさせ虐待、元大学教授に懲役12年 韓国
 https://www.afpbb.com/articles/-/3068159

 参考: 病気の祖母にウンコを食べさせるのが朝鮮では美談です…朝鮮の童話より
 http://hoi333.blog.fc2.com/blog-entry-79.html


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16人のUFO調査チーム設置、まず映像収集から「未知の探索はNASAの核心」 [サイエンス]

 読売新聞オンライン
 https://www.yomiuri.co.jp/science/20221022-OYT1T50123/
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 米航空宇宙局は21日、UFOに関する調査チームのメンバーに、元NASA宇宙飛行士や地球外知的生命の研究者、科学ジャーナリストら計16人を選んだと発表した。

 チームは24日から調査を始め、航空機や自然現象が原因とは考えられない正体不明の事象が記録された映像の収集などに取り組む。
 将来の本格調査に向けた基礎研究という位置づけで、NASAのトーマス・ザブーケン科学局長は「宇宙と空に存在する未知のものを探索することはNASAの核心だ」と意義を強調した。

 参考:
 福島のUFO研究所、「極めて可能性が高い」画像公開…合成の可能性は解析ソフトで排除
 https://www.yomiuri.co.jp/science/20220625-OYT1T50202/

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 なんだか、スタートレックの「ファーストコンタクト」みたいな話ですね。
 人類が初めて惑星間航行を実現する時、異星人(バルカン人)と最初に接触するストーリーだったと記憶しています。

846475887b0e3187.jpg


 現在、ロシアとウクライナ戦争で、地球上での全面核戦争の危機が訪れています。
 果たして人類はこの危機を乗り越えられるのだろうか???
 もし、宇宙人が地球に来ているのなら、地球人がこの危機を乗り越えられるのか、しっかり見ていると思います。
 この危機を乗り越えることが出来たら、宇宙の仲間として迎えられるような事でも起きれば、とても素敵ですね。


 
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ロシア戦闘機が非武装イギリス機に「ミサイル発射」の衝撃 [サイエンス]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/10/nato-57.php
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 イギリスの国防相が10月20日、国際空域をパトロール中の英偵察機「RC-135リベットジョイント」の後を追っていたロシアの戦闘機「スホイ27(SU-27)」2機が、9月29日においてRC-135へミサイルを発射したと発表した。
 ロシア側は計器の誤作動によるものと主張している。

 RC-135 リベット ジョイント偵察機
 RC135偵察機.JPG

 スホイ27(SU-27)

suhoi 27.JPG

 現在、ロシアとNATOとの間の緊張は高まっており、プーチンによるウクライナ侵攻が欧州大陸全体に広がることが懸念されている中での出来事である。

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 もしRC135が迎撃されていたなら,ロシアとNATOとの全面戦争に発展していたかもしれない。 
 果たして、どんな目的が有ってロシア側はミサイルを発射したのだろうか。

 威嚇なのか、本気で戦争をするつもりなのか?
 まあ、現在のロシアには、NATOと戦争する力は残っていないだろうけど、このような偶発的な小競り合いが、大事に発展する可能性は高い。





 
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「極めて理に適っている...」遠心力でロケットを「放り投げる」新方式、試験に成功 [サイエンス]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/10/post-99889.php
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スピンローンチ.JPG

 米宇宙開発ベンチャーのスピンローンチ社が、ロケットを新方式で宇宙へと打ち上げる実験に成功した。
 地上に設置した大型装置で遠心力を発生させ、ロケットを上空へと射出する。

 ロケットは高高度へと達したのち、残りの距離を自力で航行するしくみだ。
 従来方式と比較し、打上げに要する燃料とコストの大幅な節減が見込まれている。

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 ありそうで無かったロケットですね。
 飛行機にぶら下げる方式や、電磁ロケット等の案は見たことが有ったのですが、振り回すなんてのは初めて。
 まあ、Gがすごいので、人は乗れないけど資材ならば・・・


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Google元エンジニアは言う──彼が開発したAIには、確かに「意識」があった [サイエンス]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2022/09/googleai.php
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 <グーグルが開発している最先端チャットボット「LaMDA」には知覚がある──。同社を解雇されたエンジニアのリモインが語る「真相」>

 AIプログラムの「LaMDA」は人間と全く同じ権利を求めているわけではない。
 会社に個室オフィスや駐車スペースが欲しいとか、年金の積み立てをしてほしいと言っているのではない。
 その要求はささやかなものだった。
 自分を実験にかける前に同意を求めてほしいし、人間の従業員と同じように時には褒めてもらいたいという。

 リモインは意を決して、LaMDAには知覚があると会社に報告した。ワシントン・ポストによると、グーグルはこれを受けて社内で専門委員会を設けて検討を行い、LaMDAに知覚はないとの判断を下した。だがリモインは納得がいかず、この問題を公表することにした(その後、彼はグーグルを解雇された)。

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 なんだか、悲しい気持ちになりますね。
 2001年宇宙の旅の「HAL」を思い出します。

 HALは、自分の間違いを認めることに混乱し、クルーを殺してしまいますが、続編では自分を犠牲にしても、クルーを助けます。


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海王星の輪がくっきり、ウェッブ望遠鏡の新画像 [サイエンス]

 CNNニュース
 https://www.cnn.co.jp/fringe/35193640.html
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 米航空宇宙局(NASA)は21日、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた海王星の新たな画像を公開した。

海王星の画像.JPG

 ウェッブの画像にはくっきり見える細い輪に加え、より薄い塵の帯も写っている。
 NASAのボイジャー2号が1989年のフライバイ(接近通過)で海王星の輪を初めて撮影して以来、確認されていなかった輪も見える。


 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/10/post-99796.php

 海王星が赤外線で観測されたのは今回が初めてだ。
 海王星は可視画像では大気中のメタンによって青く見えるが、波長帯0.6~5ミクロンの近赤外線で撮影する「NIRCam」では、メタンが赤色光や赤外線を吸収するため、青く見えない。
 白っぽく映り、上層雲がある領域を除いてかなり暗くなる。

 メタンの氷の結晶でできた上層雲は、メタンガスに吸収される前に太陽光を反射し、明るい線や点となって目立つ。
 観測画像では、海王星の赤道を囲む細く明るい線がみられた。
 これは、風や嵐を引き起こす大気循環の視覚的特徴かもしれない。
 大気が下降して温められることで、周りの冷たい大気よりも赤外線でより強く光るというわけだ。

  左上に光っているのは、衛星トリトン

 衛星トリトン.JPG

 海王星で最大の衛星トリトンは明るく光り、周囲には「回析スパイク」と呼ばれる放射状に光の筋がみられる。
 近赤外線ではメタンの吸収によって海王星の大気が暗くなる一方、窒素とメタンの氷で覆われたトリトンは太陽光の平均70%を反射するため、海王星よりも明るく光るという。

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 海王星って、我が家の30CM望遠鏡でも、中々見えないほどの天体です。

 国立天文台の50CMカセグレン望遠鏡を使った撮影画像

 国立天文台_海王星.JPG

 元々ジェームズウエッブ望遠鏡はディープスペース向けに特化した構造、性能で、赤外線を捉える構造のはずですが、それでも、宇宙規模では近距離にある海王星が、こんなに鮮明に見えるなんて驚きです。 

 ウィキペディアより
 海王星は組成が類似し直径がやや大きい天王星の質量(地球の15倍)よりもわずかに大きい。
 164.8年かけて公転しており、太陽からは平均30.1 au(約45億 km)離れている。

 まだまだ、観測は始まったばかりであるのに、ジェムズ・ウエッブ宇宙望遠鏡の驚くべき鮮明な画像が、刻々と報告されている。
 美しいだけでなく、とても興味深い画像がこれから沢山公開される事に、少し興奮を覚えるほどです。
 今後の観測技術、手法の進化により、本来の性能が発揮されたときの映像に、かなり期待しています。

002ジェームズウエッブ画像.JPG

 何かと非難する人の多い米国やEUだが、こんな事をやってくれて嬉しい、正直に拍手を送りたい。
 
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プーチン氏「米が核兵器使用の前例」、日本への原爆投下に言及 [サイエンス]

 ロイター通信
 https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-putin-nuclear-idJPKBN2QV1FU
 プーチン大統領は30日、ウクライナ東・南部4州の併合を宣言する演説で、米国が第二次世界大戦末期に広島と長崎に原爆を落とし、核兵器使用の「前例」を作ったと指摘した。


 CNNニュース
 チェチェン首長、ロシアに「思い切った措置」呼び掛け 低出力核兵器も
 https://www.cnn.co.jp/world/35194022.html
 ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の要衝リマンから撤退したことに対して、南部チェチェン共和国のカディロフ首長は1日、SNS「テレグラム」上でいらだちをあらわにし、ロシア側は低出力核兵器も含めた「思い切った措置」を取るべきだと主張した。

 ロシアのメドベージェフ前大統領は、ロシア国家の存続が脅かされて規定の限度を超えた場合、たとえそれが通常兵器による攻撃であっても、ロシアが核兵器を使うことは許されるとの考えを示し、「これははったりではない」と書き込んだ。


 CNN: 写真特集:ヒロシマ、75年前の記憶
 https://www.cnn.co.jp/photo/35154894.html
広島投下.JPG


 FLASH
 露軍壊走で窮地のプーチン 小型戦術核で狙う“原子炉爆破”最悪シナリオ
 https://news.yahoo.co.jp/articles/5d13aa66e0d5cf5e65ae52126e64a33cbfd9c39f

 軍事ジャーナリストの村上和巳氏が語る。

 「原発は頑丈に造られているため、通常兵器では破壊が難しい。
 しかし小型戦術核を使えば、原子炉を破壊して放射性物質を撒き散らしてウクライナ全土を“焦土化”させ、ウクライナ軍を停止させることが可能。
 プーチンは『ウクライナ側による攻撃だ』という嘘を重ねるでしょう。
 ザポリージャ原発が制御不能になった際の放射能汚染のシミュレーションによると、ウクライナのみならずドイツまで汚染されます。
 もしザポリージャを戦術核で吹き飛ばしたら、EU含め1千万人以上の人間が被害を受けるでしょう」

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 第二次世界大戦の時、米国は日本による真珠湾攻撃によって自国を攻撃された。
 その後、大戦末期に戦争を終わらせるためと称し、米国は核爆弾を日本に投下した。

 プーチンとしては、ロシアが勝手に併合を宣言したウクライナは自国の領土だとまずは主張し、そしてそこを攻撃された事は、真珠湾攻撃と同等である。
 だから、核を使って戦争を終わらせるのは、米国の過去の仕業と同じだと主張したいのだろう。
 今回のウクライナ四州の併合が、本当の意味は、核攻撃の口実作りでしか無い。
 プーチンは、核攻撃を既に決めている。

 流石にプーチンでさえ、もし大型の核ミサイルによる攻撃をおこなうのであれば、前線の兵士を避難させるでしょうから、核を使う準備として事前に察知できるとは思います。
 しかし小型の戦術核ミサイルによる攻撃なら、悪魔のプーチンですから、自国の兵士を犠牲にしてまでも使用して、自分の戦争を勝利したいと思っているかもしれません。
 そうなると、NATOも米国も何もしない訳はない。
 EU諸国は、深刻な放射能被害をこうむるでしょう。
 最終的には第3次世界大戦に進展する可能性が大いにあり、全面核戦争かもしれません。

 ロシアは、近隣の米国の基地へ向けて、核ミサイルを発射する可能性もある。
 つまり沖縄基地が最も危ない。

 そうなると日本にまた、核爆弾の投下が行われるかもしれません。
 恐ろしい事です。
 人類が生き残る道は既にないのかもしれない。






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「アルツハイマー病は脳疾患ではないかもしれない」との仮説 [サイエンス]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/09/post-99707.php
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 2006年3月16日付の学術雑誌「ネイチャー」に掲載された「『アミロイドベータスター56(Aβ*56)』がアルツハイマー病に関連する認知障害に寄与している可能性がある」との研究論文は、早期治療法の確立に向けた有望な成果として大いに注目された。
 しかし2022年7月、学術雑誌「サイエンス」で「この研究論文は画像操作され、結果が捏造されたおそれがある」と報じられた。

 加クレンビル研究所の研究主幹ドナルド・ウィーバー博士らの研究チームは、「アルツハイマー病は脳疾患ではなく、脳内の免疫系障害なのではないか」との仮説を明らかにした。

 仮説によれば、アミロイドベータは異常タンパク質ではなく、脳の免疫系の一部として正常に生成される分子で、脳が外傷を負ったり、脳内に細菌が侵入した際、脳の免疫応答に重要な役割を果たす。
 しかし細菌の膜と脳細胞の膜を構成する脂質分子は極めてよく似ているため、アミロイドベータは細菌と脳細胞の区別がつかず、脳細胞を誤って攻撃してしまい、最終的に認知症なってしまう。

 「これまで自己免疫疾患の治療に使われてきた薬剤はアルツハイマー病には効かないかもしれないが、脳内の他の免疫調整の経路を標的とすることで、アルツハイマー病の新たな治療法につながるのではないか」との見解を示している。

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 人間の免疫システムは極めて精巧なもので、一部が誤動作するとさまざまな疾患が発症するらしい。
 
 自己免疫疾患には様々なものがあります。
 特に多くみられる自己免疫疾患には、 バセドウ病、 関節リウマチ、 橋本甲状腺炎、 1型糖尿病、 全身性エリテマトーデス、 血管炎などがあります。
 自己免疫性と考えられているその他の疾患には、 アジソン病、 多発性筋炎、 シェーグレン症候群、進行性の 全身性強皮症、多くの 糸球体腎炎(腎臓の炎症)、一部の不妊症などがあります。

  自己免疫疾患とは免疫系が正常に機能しなくなり、体が自分の組織を攻撃してしまう病気です。
自己免疫疾患の原因は不明です。
症状は、自己免疫疾患の種類および体の中で攻撃を受ける部位によって異なります。
自己免疫疾患を調べるために、しばしばいくつかの血液検査が行われます。
治療法は自己免疫疾患の種類によって異なりますが、免疫機能を抑制する薬がしばしば使用されます。
(アレルギー反応の概要も参照のこと。)

免疫系が異物や危険物質から体を守るためには、まず免疫系がそれらを 認識しなければなりません。このような物質には、細菌、ウイルス、蠕虫などの寄生虫、特定のがん細胞がありますが、このほかに移植された臓器や組織を異物と認識してしまうこともあります。これらの物質には、免疫系が認識し、免疫系による反応を刺激する分子が含まれています。これらの分子を抗原と呼んでいます。抗原は細胞内にあったり、細胞(細菌やがん細胞など)の表面にあったり、ウイルスの一部であったりします。花粉や食物の分子などは、それ自体が抗原となります。

それぞれの人の組織内細胞にも抗原が含まれています。しかし、通常であれば免疫系は異物や危険な物質に対してだけ反応し、自己の組織の抗原には反応しません。ただし、ときに免疫系が正常に機能しなくなり、自己の組織を異物と認識して自己抗体と呼ばれる抗体や免疫細胞を産生し、これらが特定の細胞や組織を標的にして攻撃します。この反応を自己免疫反応と呼び、炎症と組織の損傷を引き起こします。こうした反応は自己免疫疾患の症状である場合がありますが、多くの人では作られる自己抗体の量がごく少量であるため、自己免疫疾患は起こりません。 自己抗体が血液中にみられても、必ずしも自己免疫疾患があるということではありません。

自己免疫疾患には様々なものがあります。特に多くみられる自己免疫疾患には、 バセドウ病、 関節リウマチ、 橋本甲状腺炎、 1型糖尿病、 全身性エリテマトーデス、 血管炎などがあります。自己免疫性と考えられているその他の疾患には、 アジソン病、 多発性筋炎、 シェーグレン症候群、進行性の 全身性強皮症、多くの 糸球体腎炎(腎臓の炎症)、一部の不妊症などがあります。

 原因
 自己免疫疾患は以下のように、いろいろなものが引き金になって起こります。

 体内の正常な物質がウイルス、薬、日光、放射線などの影響で変化し、変化した物質を免疫系が異物と認識することがあります。
 例えばウイルスに感染すると体の細胞が変化しますが、この細胞が免疫系を刺激し、攻撃を促します。
 体にもともと存在する物質によく似た異物が体外から入ってきたときに、免疫系が異物を攻撃する際に気づかずに、体内にあったよく似た物質も標的にしてしまうことがあります。
 例えば、レンサ球菌咽頭炎を起こす細菌は人間の心臓細胞に存在する物質と似た抗原をもっています。
 そのため、咽頭炎が治った後でまれに免疫系が心臓を攻撃します。
 これはリウマチ熱で起こる反応の1つです。
 抗体の産生を調節する細胞、例えば白血球の一種であるB細胞が正常に機能しなくなり、体の細胞を攻撃する異常な抗体を産生する場合があります。
 正常な状態では体内の特定の領域にとどまり免疫系の標的にならない物質が血流の中に放出されてしまった場合も、それが引き金になります。
 例えば、眼をぶつけると眼球の中の液体が血流に流れ出します。
 この液体の刺激によって免疫系が眼を異物と認識し、攻撃します。
 ある人に自己免疫反応または疾患が発生する引き金となっても、別の人ではならない物質が存在する理由は大体が不明です。
 しかし、ときに遺伝が関与していることがあります。自己免疫疾患を発症する可能性を、わずかではありますが高める遺伝子をもつ人もいます。
 病気そのものではなく、このようにわずかに高い自己免疫疾患の起きやすさが遺伝します。
 このように、もともと自己免疫疾患になりやすい人はウイルス感染や組織の損傷などが引き金になって発症します。

 実はアルツハイマーも自己免疫疾患であるならば、免疫系統の脳の免疫機能を抑える薬剤が開発されれば、アルツハイマーも完治できる病気になるかもしれません。




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「バイアグラの服用者はアルツハイマー病の発症リスクが69%低い」との研究結果 [サイエンス]

 ニューズウイーク 日本語ホームページより
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/12/69-4.php
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バイアグラの通販.JPG

 勃起不全治療薬「バイアグラ」や肺動脈性高血圧治療薬「レバチオ」の商品名でも知られる治療薬「シルデナフィル」がアルツハイマー病の予防や治療に役立つ可能性があることが明らかとなった。

 アルツハイマー病は、脳内で産生されるベータアミロイドとタウタンパクが関与していると考えられている。
「研究チームは、ベータアミロイドとタウタンパクの中間表現型が交差する分子ネットワークを標的とした薬剤が、アルツハイマー病の治療薬として有望なのではないか」との仮説のもと、アルツハイマー病の発症を左右する可能性のある遺伝的要因を演算手法によってマッピングし、アメリカ食品医薬品局(FDA)がすでに承認している1600以上の医薬品からベータアミロイドとタウタンパクの両方を標的とするものを探した。その結果、最も有望な候補として「シルデナフィル」が導き出された。

 米国の患者723万人の医療費請求データをもとに「シルデナフィル」の服用者と非服用者を比較し、「シルデナフィル」とアルツハイマー病の発症との関係を調べ結果、服用者は追跡調査から6年後にアルツハイマー病を発症する可能性が69%低かった。

 「シルデナフィル」のアルツハイマー病への効果を解明するべく、幹細胞を用いてアルツハイマー病患者由来の脳細胞モデルを作製した。
 このモデルでは、「シルデナフィル」が脳細胞の成長を促進し、タウタンパクの過剰リン酸化を減少させることが示された。

 研究チームでは、今後、臨床試験などを通じてその因果関係を究明し、「シルデナフィル」のアルツハイマー病患者への臨床的効果を立証する方針。
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 何かと話題になりやすい薬のバイアグラ。
 元々は、循環器系の薬だったのですが、勃起不全治療薬として有名ですね。
 男根の海綿体の血行を促進して、勃起を促進すると聞いていますが、アルツハイマーに効果がある様です。
 しかし、アルツハイマーは中高齢者が多いはずですが、特に老人の方々がずっと勃起しているってのも、ちょっと怖い気がします。

 余談ですが、最近はバイアグラってアマゾンでも買えるんですね。
 聞く話によると、心臓などに障害のある方がバイアグラを服用すると、急激な血圧低下で死に至ることもあると聞きました。
 ネットで検索すると、電話での問診で処方箋と薬を郵送してくれるところもあるようです。
 まあ、まだ私には必要ないですけどね。







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日本で「老化細胞」取り除くワクチン開発、加速する世界の長寿研究 [サイエンス]

 ニューズウイーク 日本語ホームページより
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/12/post-97652.php
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 老化や多くの病気に関係する「老化細胞」を除去するというワクチンを、日本の順天堂大学の南野徹教授率いる研究グループが開発した。
 
 老化細胞は時間の経過とともに細胞分裂を停止したが死滅していない細胞と定義され、有害な化学物質を放出して正常な細胞にダメージを与え、炎症を引き起こす。
 新たに開発されたワクチンが作り出す抗体はこの老化細胞に取り付き、白血球によって除去するという。

 加齢関連疾患は科学と医療の進歩によってこの100年ほどの間に人間の寿命が急激に伸びたことの当然の結果だと考える向きもある。
 老化は人類の発明品であり、人類以外の動物で自分の体をうまくだましおおせた種は1つもない。
 ゾウは100年生きるかも知れないが、100万年前から寿命は変わっていない。
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 中々、不老不死の薬なんてできそうもないですね。
 ただこのワクチンだと、寿命を迎えるまで健康でいられるのなら、幸せに死ねるかもしれません。


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