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新規格の「MQA-CD」とは [オーディオ]

MQA規格のCDが発売されているようなので、ちょっと調べてみた。

週間アスキーのホームページより
https://weekly.ascii.jp/elem/000/001/459/1459767/
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 新規格MQA-CDとは、普通のCDプレーヤーにて44.1kHz/16bitの品質で再生可能で、プレーヤーの光デジタル出力や同軸デジタル出力から、外部のD/Aコンバーターに接続するとハイレゾ品質(176.4kHz/24bitのMQAフォーマット)になるという、非可逆圧縮方式のCDらしい。

 特徴は、ハイレゾデータをCD並みのデータサイズに圧縮できる点、そしてタイミング情報が正確で音のにじみの少ない時間軸方向の精度が高い再生が可能になるという。

 WAVやFLACで配信されているハイレゾファイルは量子化ビット数が24bitのものが中心となっているが、0~100kHz近い範囲の周波数帯域と144dBものダイナミックレンジを持つ。
 しかし、人間の耳や空間認識など感覚に影響する情報は、全体の1/6程度に過ぎず、次のグラフ内の「A」の部分に収まってしまうらしい。
 また、残りの5/6の領域に情報を入れても、ノイズとなり、情報としてあまり意味をなさない。

 mqacd.JPG
 
 ハイレゾによって音の解像度が高まれば、本来、過渡特性の再現という意味でも有利になるはずだが、実際には録音時のA/D変換および再生時のD/A変換で使用するデジタルフィルターなどの悪影響が生じる。
 例えばインパルス信号を入れた際に発生するリンギングノイズ、プリエコーやポストエコーなどだ。
 フィルターやアンチエイリアシング処理などによって、音がぼやけてしまう。

 MQAでは時間軸の分解能を10μ秒の精度をターゲットに処理している。
 仮に96kHzのサンプリング周波数なら1/96000≒10.4μ秒の精度があるはずだが、通常のPCMデータでは、192kHzのハイレゾデータでも500μ秒程度、48kHzでは数ミリ秒もの歪みが発生するという。
 MQAは、デジタルオーディオの制作/再生過程で発生する音のボケを排した最適化処理がなされているそうだ。

実際に記録されるデータイメージ

mqacd02.JPG

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 この記事によると、ハイレゾ音源には、人間の聴感に必要でない領域を切り捨てる事で、より高い周波数の音源データの収録と、時間軸の精度を高めた規格のようです。
 確かに従来の44.1khz/16BitのCD再生でも、時間軸の精度を高めると音楽の立ち上がりや定位等が向上するらしく、よりリアルな音楽再生が可能とされていました。
 なんか、言ってることはタイムドメイン理論を進化させた感じ・・
 http://www.timedomain.co.jp/tech/theory/td_and_speaker.html

 音楽データを非可逆圧縮する技術は現在も存在していますが、目的はデータの大きさの圧縮がメインであり、音質向上の為に圧縮を行うことでは有りませんでしたので、その部分は新しいと感じます。
 しかし個人的に言わせてもらうと、どんな技術やフォーマットが出現しても、所詮マスタリングの良し悪し(プロデューサーのセンス)が最も音に影響すると思います。
 古いアナログ音源をリマスタリングした、素晴らしく音の良い、44.1khz/16BitのCDが沢山存在するのが、それを顕著に表しています。





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