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歴史上初めて、探査機が太陽に「触れた」 [天体観測]

 ニューズウイーク 日本語ホームページより
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/12/post-97674.php
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太陽観測機.JPG

 アメリカ航空宇宙局(NASA)によって2018年8月12日に打ち上げられた太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は、2021年4月、太陽の上層大気であるコロナに初めて到達した。
 2021年12月14日、学術雑誌「フィジカル・レビュー・レターズ」で報告されている。
 https://www.youtube.com/watch?v=i_z19KPvV1w

 NASAは太陽探査の目的として、
 (1)太陽風が加速する謎を解明する
 (2)コロナが100万度超もの超高温になる理由を調査する
 (3)太陽のエネルギー粒子が加速する仕組みを明きらかにする
 の3つを挙げている。

 太陽コロナに触れる探査機、熱で溶けない4つの理由
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/07/4nasa8.php

 探査機は太陽表面から約600万キロまで接近し、その際の速度は時速70万kmに到達。
 この接近距離は探査機史上最短で、速度も人工物として史上最速となる。
 また、このとき探査機表面の温度は1377度に達するという。

 100万度超にもなるコロナを通過しても探査機が溶けない理由として、NASAは4つを説明している。

 ・熱シールド:太陽光を反射する白色のシールド。
 材料は外側が耐熱性に優れた「黒鉛エポキシ」という炭素の結晶体で、内側は空気を97%含む炭素発泡体でできている。

 ・高性能の自律制御:探査機本体から突き出た「ソーラーリムセンサー」が、熱シールドの向きがずれた状態を検知することで、本体がシールドに隠れる向きになるよう自律的に姿勢制御する。

 ・冷却システム:内部に水を循環させるシステムを備え、太陽電池の部分で温められた水が、ラジエーター部分で冷却される。

 ・熱と温度の違い:温度は測定値であり、熱はエネルギーの移動を意味する。コロナを構成するプラズマ粒子は密に存在せずまばらなため、探査機はごく一部の粒子にしか接触せず、移動するエネルギーも限られる。

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 太陽の中心部の温度は 1600万℃で、表面の温度は、およそ6000度と言われているが、その周りのコロナは100万度と言われている。
 近づくものは、全てが溶けてしまうと思っていましたが、実際は違っているんですね。

 熱エネルギーと温度は違うものと初めて知りました。

 

 
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