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ウッドホーンスピーカーの位相を考える [FOSTEX W300A2]

 制作を進めているスピーカーは、ウーハーが俗に言う「ダイレクトラジエーター」タイプで、中高音用ツイーターが、ウッドホーンです。
 クロスオーバー周波数は800hzを予定しているので、1波長の距離は42.5cmにもなります。

 音波の位相をそろえるために、双方のボイスコイルの位置を算出しレイアウトすると、とんでもなくホーンツイーターが突出してしまいます。

ボイスコイル整合時のホーン位置.JPG

 1波長移動させた位置だと、スピーカーの裏板より67.、5cm後ろ側に飛び出した位置が、ボイスコイル位置です。

 ボイスコイル1整合波長移動時のホーン位置.JPG

 いずれも、デザイン的には厳しい位置です。

 では、波形にどう影響するのでしょうか?Ms-Excelで、机上計算してみました。

 クロスオーバー周波数を基本波として、1波長移動させた場合は、当然ですが乱れは有りません。

 1周期位相遅れ波形(同一周波数.png
 

 クロスオーバー周波数を基本波として、120度の距離(142㎜程度)を移させた場合は、60度の位相遅れとなり、波形の高さも半分になってしまいます。

共通周波数120度位相遅れ波形図.jpg

 では、倍音(半分の波長)と基本波の組み合わせではどうなるのでしょうか?

基本波と倍音波に、位相遅れが無い場合.jpg

基本波と倍音波に、1周波数の位相遅れがある場合.jpg

 倍音成分に関しては、あまり問題が無い様に思えます。



 
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