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ウクライナ侵略で天然ガス高騰、「石炭回帰」の動き…COP27「脱炭素」に影響 [環境破壊]

 NHKニュースウエッブ
 https://www.yomiuri.co.jp/science/20221105-OYT1T50107/
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  昨年のCOP26で採択された「グラスゴー気候合意」では、石炭火力発電の段階的な削減の努力が盛り込まれた。
 また、天然ガスや石油による発電に比べて石炭火力は温室効果ガスの排出量が多いことから、40か国以上が発電効率が低い石炭火力の廃止を目指すことで合意した。

 しかし、ウクライナ侵攻等の影響で天然ガス価格の高騰したため、これまで「脱石炭」の議論を先導してきた欧州では、ドイツが今年6月、石炭火力を一時的に拡大する方針を表明。
 イタリアやオランダ、英国なども石炭火力の再活用に向けた検討を打ち出した。

 日本は、2030年度までに温室効果ガスの排出量を13年度比で46%削減し、50年までに実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を目標として掲げている。
 30年度の電力構成に占める石炭火力の割合は、従来の26%から19%へと削減する方針だ。

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 日本の最新式の石炭発電は、石炭をガス化して発電する事で、石油火力発電並みに温暖化ガスを削減可能です。
 日本としては、この技術を海外で展開し、世界中の石炭発電の温暖化ガスの排出を15%削減する事を主張しました。
 しかし、欧州はLNG化の方が排出は少ないとして、今後世界での石炭ガス化発電の輸出を非難し、海外展開を禁止しました。
 欧州は既にロシア産のLNGが安定して入手できる見通しが立っていたからです。
 しかし、中国やインドなどの発電は70%以上を石炭で行っています。
 欧州以外でLNGが理想通りに入手する事ができるか、世界の需要を賄えるのか?、大変疑問が残ります。
 世界で既に行われている石炭発電ですが、日本の技術を導入すれば、確実に15%の削減が可能なのです。
 そしてそれは石油発電並で、世界規模で考えると相当量の温暖化ガスを削減できるのです。
 しかし、欧州に取っては、日本の技術は邪魔なのです、自分たちの主張が一番なのです。

SEKAINOSEKITANNHATUDENNRY.JPG


 参考:石炭ガス化複合発電
 https://power.mhi.com/jp/products/igcc

石炭ガス化発電.JPG

石炭ガス化発電とLNG発電の比較.JPG

 COP26では欧州により、日本は温暖化削減に前向きではないと散々に叩かれました。

 参考:なぜ石炭は「叩かれる」のか?〜小泉環境大臣も指摘する世界と日本のギャップ〜
 https://www.kikonet.org/kiko-blog/2020-01-17/3842

 しかし、突然当てにしていたロシアから、LNGの入手ができなくなりました。
 欧州人はちょっと自分たちに厳しくなると、簡単にルールを変更し主張を覆えします。
 一度言ったことを簡単にひっくり返しても全く気にしないどころか、自分たちの主張を正当化するために、嘘も平気でつき続ける。

 同じ様に、ガソリン車を販売中止にする電気自動車に関する欧州の合意も、あまり信用しない方がいい。
 単なる、日本車排除が目的なだけなのだから。
 そして特に、ドイツ人の言う事は信用してはダメです。

 参考: “傲慢な”フォルクスワーゲンは排ガス不正を機に開かれた企業になれるのか
 https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/1512/02/news033.html


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