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EV戦略見直しのトヨタ、もう出遅れを挽回できないのか [電気自動車の闇]

 JPpres
 https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72715
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 フォルクスワーゲンは2026年までに、販売される車の4台に1台がEVになるという見方を示しています。
 その後はさらに増えていくでしょう。
 またプジョーやフィアットなどを抱えるステランティスは2022年に、今後10年でEVを欧州では100%、アメリカでは50%にし年間500万台を目指す計画を明らかにしています。

 2030年に350万台というトヨタの計画は、現時点で世界一の販売台数を競う自動車メーカーの数字としては消極的な予測に見えてきます。
 欧州自動車工業会(ACEA)によれば、EVの乗用車市場シェアは2018年に約1%だったのが、2021年には9.1%に急増しています。
 北欧ではすでに市場の半分以上をEVが占めています。

 カリフォルニア州新車ディーラー協会の統計によれば、EVの市場シェアは2018年の4.3%が、2021年には9.5%に拡大しています。

 中国は2021年にEVの販売台数は270万台に達し、市場シェアは2020年の5%が1年後の2021年には16%に上昇しています。

 とくにテスラは、2017年の年間生産台数10万台が、2018年には25万台になり、2021年には93万台に達しました。
 2022年には150万台弱になるのが確実な状況です。

 トヨタはEVの将来性を見誤っていたと言うこともできそうです。

 自動車メーカーの想定超えたテスラのコストダウン

 テスラは前部、後部で「数十の鋼板を溶接で組み合わせて車体を作る」工程をまるごと省略できるよう、前部、後部を一体成型できる鋳造装置を採り入れたのです。
 鋳造は、モノが大きくなると金属の中に空隙ができやすくなり、強度が落ちます。
 これを「スが入る」と言います。
 この現象は、自動車メーカーの技術者の間では常識化していたことでしたが、新たな着想と技術で打ち砕きました。
 テスラの決算報告書によれば、ギガプレスの導入によって170の部品を減らしています。
 これにより作業単位当たりのロボットの数を70%削減することができたとしています。


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 これまでの経緯を見ると、トヨタにとって、EVは多様性の中での選択肢のひとつでしかないようです。
 中心はハイブリッド車であり、水素エンジンであり、いずれにしても内燃機関を重視しているように見えます。

 いきなりのEVシフトは極めて困難とも思えます。
 トヨタのEV『bZ4X』が、発売直後にリコールで数カ月間も生産を止めたのは、トヨタは否定していますが、EVの経験値と無関係ではないように思えます。


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 テスラのギガプレスに関しては、色々なHPで取り沙汰されています。
 例えばここ
 https://energy-shift.com/news/6ca5bcdb-44e2-46ff-91e3-fc9fe7695a17

 なんだか、メディアに依っては、簡単におもちゃのようアンダーボディが一体成型で作られて、とてもコストが低いなんて記事もありますが、やっぱり物を知らない日本のメディアは困ったモノですね。

 鋳物は製品が型から外れるように形状を設計しないと不可能です。
 そこあMで複雑なものは作れないんですよね。
 テスラのアンダーボディは、リヤフロアとリヤフレーム、インナーホイールハウスを一体で作っているだけの様に見えます。

テスラのギガフレーム部品.JPG

 リヤフレームの横部を見ると強度を保つトラス構造が見えますが、ここは塞ぐことが出来ないわけです。
 一部のバカメディアが騒いでいるような、アンダーフロアの全てが一体成型なんて無理です。
 前後フロア、ミドルフロアが全て一体成型だと、すごいと思いますけどね。
 ところで、日本のメーカーでも、アルミダイキャスト製の大型部品を作ることは可能です。

 参考: https://jp.empcasting.com/aluminum-die-casting-battery-housing.html


 大型アルミダイキャスト.png 

 ところで、テスラのサイドフレームとインナーホイールハウスを一体で整形して、そんなにコストが下がるんですかね?。
 テスラの投資家向けのコマーシャルなのではないのかな?。
 いずれにしろ、もしそんなにコストが下がるなら、日本の自動車メーカーも必ず追従するでしょう。
 いずれにしろ、アルミボディと鉄板ボディだと、コストに差が有りすぎます。
 そもそも、アルミ精製には相当な熱量が必要だし、アルミボディの溶接にも、沢山の電力が必要なので、全くエコでもない、
 最近の鉄板は熱可能などでプレスできないほどの強度を与えることができます。
 当然、薄板化も可能になるので、折り曲げフレーム構造等しして、周辺の板厚を下げるなど、設計の仕方に依っては、まだまだ軽量化も可能です。
 リサイクル技術も市場で完成しているため、沢山の一般の人が乗る自動車に最適です。
 全てがテスラのような自動車になることは有りえません。
 やっぱり鉄板ボディ車の全てが、アルミ製車体に変わることはないでしょう。

 
 
 



 
 
 

 
 


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