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「地獄に落ちる」と脅され続けた 心理的虐待の実情 [政治・時事]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/11/21131-1.php
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 多くの宗教2世は、物心がついた頃から「信者」とされ、宗教行事などへの参加や、祈りの時間の確保などを求められる。
 「神様が見ているからね」「読経を頑張ったら報われるからね」といったような、さまざまな「宗教的声がけ」を、親や信者たちから繰り返される。

 宗教を口実に、さまざまな虐待をされることもある。
 心理的虐待の場合、例えば「大学に落ちたのは信心が足りないからだ」「お前の祈りが足りないせいで家族が不幸になった」といった具合である。

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 「恐怖による行動の制限」にかかわるような体験談をいくつかみてみよう。
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 ●堕落(祝福前の性行為)をしたら地獄へ落ちる。あなただけではなく、あなたの家族も、先祖も子孫も道連れと教団から教わったり、聞かされた。
 祝福(結婚)を壊す(離婚)ことも罪であり地獄へ行くと教わった。家族も道連れ(連帯責任)と学んだ。

 ●勉強やスポーツで良い成績をだすと信心で功徳を得たといわれ、失敗すると前世の業で信心が足りないと言われた。
 一人暮らしを始め、脱会すると伝えたとき「お前は外道になり、そのせいで家族は地獄に堕ちる」と言われたのは衝撃だった。

 ●母親に、「女の子の友達と遊ぶなら、お母さん今すぐ死んで地獄に堕ちるよ」と言われた。

 ●活動を頑張るととにかく褒めちぎられる。
 逆に、活動以外のこと(娯楽や学校の部活、一般的な習い事など)は「サタンの誘惑」という扱いで、就職や大学進学した人は「誘惑に負けた」と非難されたり陰口を言われたりしていた。

 ●「世の人(非信者)と仲良くなってはいけない。
 全てハルマゲドンで滅ぼされるから」「お金持ちを目指してはいけない」「あなたが伝道しないと、他の人に対して血の罪(ハルマゲドンが来ることを知っていたのに、伝道してそれを非信者教えなかったことで、その非信者の責任を負わされるという概念)を負う」と言われた。

 ●子どもの頃、正座でお経を唱える読経が辛くてサボった日、母がかけていたアイロンで私がうっかり火傷をした時、母は困ったような笑顔で「ほら。サボるから罰が当たった」と言った。
 火傷の手当ての前に。今でも写真を眺めるように焼き付いている。

 ●教団では、活動に参加せず、教義のもとで信仰しなくなった者のことを「退転者」と言って非難する。
 それを聞いて私たちは「ああ(退転者)にだけはなってはいけない」というかなり強いメッセージを受け取る。また、活動に参加しない者を「未活(みかつ:未活動の意)」と呼び、「あそこの家は未活だから」などと聞くと、「退転者」に近いくらい悪の印象を受ける。

 ●教団を抜けた人の家が火事になったから、抜けるなんて恐ろしいことだと繰り返し祖母が話していた。

 ●神を心から信じて神が求める行動を取らなければ「ハルマゲドン」で滅ぼされる。「世の人(信者以外の人)」は邪悪なので交わってはいけない。
 音楽や映画などの娯楽もすべて悪魔的なので避けること。
 子どもが親に口答え(とまではいかない時でも)するとこの一言でだまらされる。

 ●他の兄弟より信仰心がなかったので、嫌味のように手相を見ながら、「色情因縁が強い」などと言われた。

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破綻は知っていた.JPG

 日本のマスコミは、「宗教の自由がどうの」なんて言っていますが、実際には2世信者に宗教の自由なんて無いのです。
 
 事故や怪我をしたら、「信仰が誠実でないからバチが当たったんだ」。
 なにか良いことが起きたら、「それは神様のおかげだから感謝しなさい、お布施しなさい」。
 そんなことばっかりです。
 全ての事は、神様とサタンが司るので、神様にお布施すれば幸せになるという。
 今の新興宗教は、全てが金次第、宗教の目的は金目だけです。
 
 親がお馬鹿さんで宗教にハマると、2世に生まれた方は金銭的にも、精神的にも苦労することになります。
 2世の方々は、心理的抑圧を押し押し破り、早く親元を離れて自分の人生を歩む事ができる様になると良いですが、それには精神的にも物理的にも、親を捨てる覚悟が必要で、とても辛いことだと思います。
 優しい子程、それは難しい。
 そこに付け込むのが、新興宗教であり、旧統一教会なんですよね。






 
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