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「知性を持っていた?」もし恐竜が絶滅していなかったらどうなっていたのか [サイエンス]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/11/post-100215.php
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 6600万年前に小惑星が地球に衝突して大量の塵が発生し、これらが大気中に漂うことで空が暗くなり、植物が光合成をしなくなって激減。食物連鎖は崩壊し、やがて恐竜を含め、多くの動物が絶滅したと考えられている。

 地球と小惑星との衝突が回避され、恐竜が生き残ったとしたら、どうなっていただろうか。
 1980年代、カナダの古生物学者デイル・ラッセル教授は「肉食恐竜が絶滅せずに進化し、道具を使える知性を持つようになっていたとしたら」という思考実験を行い、知的生命体となった「恐竜人間(ディノサウロイド)」を提唱した。

 その「ディノサウロイド」説に対し、英バース大学のロングリッチ博士は、「生物の進化には一定の方向性がある」とする「定向進化」を根拠に、「『ディノサウロイド』は不可能ではないが、可能性は低い」との見解を示す。
 恐竜は進化を繰り返して巨大化する一方、その脳は比較的小さなままであった。
 「地球と小惑星の衝突がなかったら、長い首を持つ巨大な草食恐竜やティラノサウルスのような大型肉食恐竜がまだ生息していただろう」とする一方、「これらの恐竜の脳はわずかに大きく進化していたかもしれないが、知能が進化したことを示す証拠はほとんどない」と主張した。

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 このテーマは、1979年に作家の豊田有恒氏により「ダイノサウルス作戦」と言うSF小説で提唱されている。
 タイムスリップと平行宇宙、そしてディノサウロイドをテーマにした内容だ。
 円盤型タイムマシンで白亜紀にやってきていた、進化したドロマエオサウルスと人間が出会い、一種の友情みたいな物を育む物語だった。
 彼ら恐竜は進化し、知能を持ち、タイムマシンで過去を変えるためにやってきていた。
 小説では、恐竜が滅んだ原因が衝撃的で面白かったのを思い出す。
 有名な小説なので、図書館にも有ると思います。
 読んだことのない方にはおすすめします。


 現実的に考えると、恐竜が闊歩した時代は酸素が薄く二酸化炭素が多かった。
 呼吸器が横隔膜によるシステムであり、酸素を取り込む性能が劣った動物は、ネズミレベルにしか成長できなかった。

横隔膜呼吸システム.JPG

 恐竜は「気嚢システム」を持っていたため、空気を効率的に循環させることが出来たので、酸素の取り込み性能が高く、その為に体を大きくすることが出来た。
 現代の鳥類は恐竜の子孫なので、同じ「気嚢システム」を持っており、大量の酸素を胸の筋肉に供給できる為、強く羽ばたいて空を飛ぶことができる。

気嚢システム.JPG

 恐竜が滅んだ後、地球の大気中の酸素が急激に増えて、動物が大きくなったと同時に、酸素を大量に使う脳も大きくすることが出来たのではないか?と、私は思っている。

 恐竜が滅ばないうちに酸素が増えていたら、ディノサウロイドもあり得たかもしれない。
 
 ダイノサウルス作戦.JPG


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