SDGs優等生の不都合な真実 「豊かな国が高い持続可能性を維持している」という嘘 [環境破壊]
ニューズウイーク日本語版
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/sdgs.php
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SDGインデックスでスウェーデンの評価は84.7点と第1位。
しかし世界中の生態学者が以前から指摘しているように、この国の1年間のマテリアルフットプリント(消費する天然資源の総量)はアメリカと同程度で、国民1人当たり約32トンに上る。
世界平均は現状で1人当たり約12トン。ちなみに持続可能なレベルは1人当たり約7トンとされる。
SDGインデックスで3位のフィンランドは、二酸化炭素排出量が国民1人当たり年間約13トンで、石油大国サウジアラビア並みの水準だ。
ちなみに中国の国民1人当たり二酸化炭素排出量は約7トンで、インドは2トンに満たない。世界中がフィンランド並みに化石燃料を消費したら、温暖化で地球は人が住めなくなる。
英リーズ大学の科学者が発表したデータによると、SDGインデックスの上位の国々は資源消費量や温暖化ガスの排出量だけでなく、土地利用や窒素などの化学物質の環境への排出量といった点でも、人口比で各国に許容される範囲を大幅に超過している。
全ての国がSDGインデックス上位国のレベルで消費し、環境汚染を続けていくとすれば、地球の生態系は間違いなく、物理的に破壊されてしまうだろう。
どの目標も3つの観点から評価されるが、観点ごとに評価項目の数が異なる。
具体的にはエコロジカルな負荷(森林破壊や生物多様性の喪失など)、社会的な開発度(教育の充実や飢餓の解消など)、そしてインフラの開発度(交通機関や送電網の整備など)という3つの観点があり、ほとんどの目標はこの3つの組み合わせで評価される。
だが現実には、必ずと言っていいほど開発関連の評価項目数がエコロジカルな負荷の評価項目数を上回っている。
例えば目標11(住み続けられるまちづくりを)には4つの評価項目があるが、3つは開発関連で、生態系への影響に関する項目は1つだけだ。つまり開発関連で高い評価を得れば、生態系への負荷が大きくても(つまり持続可能性が低くても)結果として点数は高くなる。
17ある目標のうち、生態系の持続可能性を主眼とするものは4つ(目標12〜15)だけで、あとの13目標は開発に重点を置いている。
たとえ持続可能性の点数が低くても開発関連で点数を稼げば総合点は上がる。
だから生態系への負荷という点では劣等生のスウェーデンやドイツ、フィンランドのような国が、SDGインデックスでは上位になる。
もうSDGインデックスなどに頼るのはやめるべきだ。
地球環境の危機は深刻だ。いま地球にはどんな負荷がかかっていて、その責任は誰にあるのか。
それをもっと正確に、もっと正直に示さないと議論は始まらない。
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まあ、欧州連合は自分たちに都合よく何事も決めてしまうので、ごまかしが多く信用しないほうが良い。
参考: ドイツ銀と運用部門DWSに家宅捜索-グリーンウォッシュ疑惑
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-31/RCQNI2T0AFB401
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/sdgs.php
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SDGインデックスでスウェーデンの評価は84.7点と第1位。
しかし世界中の生態学者が以前から指摘しているように、この国の1年間のマテリアルフットプリント(消費する天然資源の総量)はアメリカと同程度で、国民1人当たり約32トンに上る。
世界平均は現状で1人当たり約12トン。ちなみに持続可能なレベルは1人当たり約7トンとされる。
SDGインデックスで3位のフィンランドは、二酸化炭素排出量が国民1人当たり年間約13トンで、石油大国サウジアラビア並みの水準だ。
ちなみに中国の国民1人当たり二酸化炭素排出量は約7トンで、インドは2トンに満たない。世界中がフィンランド並みに化石燃料を消費したら、温暖化で地球は人が住めなくなる。
英リーズ大学の科学者が発表したデータによると、SDGインデックスの上位の国々は資源消費量や温暖化ガスの排出量だけでなく、土地利用や窒素などの化学物質の環境への排出量といった点でも、人口比で各国に許容される範囲を大幅に超過している。
全ての国がSDGインデックス上位国のレベルで消費し、環境汚染を続けていくとすれば、地球の生態系は間違いなく、物理的に破壊されてしまうだろう。
どの目標も3つの観点から評価されるが、観点ごとに評価項目の数が異なる。
具体的にはエコロジカルな負荷(森林破壊や生物多様性の喪失など)、社会的な開発度(教育の充実や飢餓の解消など)、そしてインフラの開発度(交通機関や送電網の整備など)という3つの観点があり、ほとんどの目標はこの3つの組み合わせで評価される。
だが現実には、必ずと言っていいほど開発関連の評価項目数がエコロジカルな負荷の評価項目数を上回っている。
例えば目標11(住み続けられるまちづくりを)には4つの評価項目があるが、3つは開発関連で、生態系への影響に関する項目は1つだけだ。つまり開発関連で高い評価を得れば、生態系への負荷が大きくても(つまり持続可能性が低くても)結果として点数は高くなる。
17ある目標のうち、生態系の持続可能性を主眼とするものは4つ(目標12〜15)だけで、あとの13目標は開発に重点を置いている。
たとえ持続可能性の点数が低くても開発関連で点数を稼げば総合点は上がる。
だから生態系への負荷という点では劣等生のスウェーデンやドイツ、フィンランドのような国が、SDGインデックスでは上位になる。
もうSDGインデックスなどに頼るのはやめるべきだ。
地球環境の危機は深刻だ。いま地球にはどんな負荷がかかっていて、その責任は誰にあるのか。
それをもっと正確に、もっと正直に示さないと議論は始まらない。
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まあ、欧州連合は自分たちに都合よく何事も決めてしまうので、ごまかしが多く信用しないほうが良い。
参考: ドイツ銀と運用部門DWSに家宅捜索-グリーンウォッシュ疑惑
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-31/RCQNI2T0AFB401
2022-11-29 12:26
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