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エコキュートは時代に乗り遅れていると思う [環境破壊]

 我が家がエコキュートを導入した頃は、「電化上手」と言う契約が存在し、今よりもずっとお得に「夜間電力」を利用することができました。

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 『電化上手』は電気給湯器(エコキュート)など夜間蓄熱式機器等をお持ちのお客様にご利用いただけるメニューで、キッチンも電気(IHクッキングヒーター)という方にお勧めです。
 『電化上手』では、電気量料金単価を2つの季節と3つの時間帯に分けて設定しています。
  季節や時間帯によって料金単価が異なるため、熱効率の高い電化キッチンを朝晩時間でお使いいただくことや、タイマー機能を使って昼間お使いになる電気を夜間時間に移してお使いいただくなどの工夫で、電気料金はさらにおトクになります。

denkajuyouzu.JPG 

現在の電化上手プラン.JPG

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 現在は「電化上手」は廃止され、「スマートライフプラン」に変更されています。

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 エコキュートなどの夜間蓄熱式機器を ご使用のお客さまで、キッチンや空調も電気の方に おすすめのプランです。

 スマートライフプラン.JPG

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 しかし冬場の給湯に関して良く考えてみると、この「スマートライフプラン」は本当にオトクなのか大変疑問です。
 一日の気温変化を見ると、一番温度が下がるのは朝の6時頃で、一番温度が上がるのは、12時~14時くらいです。
 その差は5度~10度以上にもなります。

 東京の冬の一日の温度変化.JPG

 「スマートライフプラン」契約では、夜中の1時~6時の間は基本料金で7円ほど安く設定されています。
 しかし、現在は燃料費のおよそ7円(政府補助を考慮して)が、1kw毎に追加算されます。

 夜間料金 18円 + 7円 = 25円
 それ以外の時間帯 26円 + 7円 = 33円
 つまり、夜間だけ25%くらいオトクなのが、「スマートライフプラン」です。

 所が、夜間のこの時間帯は、一日で最も気温が低いのです。
 エコキュートは、空気の圧縮熱でお湯を沸かす方式ですので、空気の温度次第で効率は相当に変わります。

 参考: http://ecolifejp.fc2web.com/reform/COP.html さんのデータを借用しました。

 エコキュートの効率.JPG

 例えば私が住む栃木県は、冬場の晴れた日は夜間の温度が0度以下で昼間は10度くらいと、朝晩の気温差が10度以上となるのは普通です。
  
 上記のグラフから数値をひろうと、0度では11kwくらいで、10度では6kwくらいの電力消費となります。
 おおよそで、45%くらいも違うようです。

 結論でいうと、冬場の栃木県では、夜間電力で25%お得ですが、エコキュートの効率は45%も下がってしまう。
 つまり、東京電力の「スマートライフプラン」を使っても、エコキュートでお湯を沸かすと、冬場は損をしてしまうという事です。
 スマートプラン以外の契約だと、もっともっと損です。
 また、朝方お湯を沸かしても、風呂で大量にお湯を使うのは夜の8時ごろです。
 12時間以上もの長時間、寒い戸外で折角沸かしたお湯の温度を下げずに保温するのは不可能で、非常に無駄で、再湯沸かしが必要になる可能性もあります。
 このようなことを考慮すると、冬場のお湯の炊き上げ時間は、11時~13時くらいが最も良いと思われます。

 しかし、一般的に普通のエコキュートは、そんな時間にお湯を炊き上げる設定は出来ない様です。
 我が家の「コロナのエコキュート」は、ソーラーモードに設定すれば、湯炊き開始時間を自由に設定できますが、1週間だけしかその設定を保存することができません。
 一週間ごとに設定を更新しなければならないのは、とても不便で困っています。

 とにかく、東京電力の「スマートライフプラン」は、契約するに値しないと思ったほうが良いです。
 そして、エコキュートの機能の不足は、相変わらずの日本の家電でしかありません。
 使えない。

 
 


 


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