SSブログ

日本から123トンの魚を輸入しているイタリアが報じた福島のALPS処理水海洋放出 [マスコミを信じるな]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/vismoglie/2023/08/123alps.php
**************************
 イタリアは、8月24日(木曜日)に、『福島では放射性水を海に放出を開始した! 中国の怒り、IAEA「放射能は限界値以下」』という見出しでテレビ報道各社、イタリア国内の大手新聞社も全社、福島第一原発の処理水を海洋放出開始を報じた。

 イタリア人記者のコラム記事には、「海は人類のものである。日本は、海洋放出が安全で海洋環境や人間の健康に無害であること、尚且つ、モニタリング計画が有効かつ効果的であることを実証する必要がある。
 日本の強制汚染水海洋放出開始は、世界公共の利益を無視した極めて利己的で無責任な行為であり、将来の世代に傷跡を残す危険性がある」と厳しく批判している記事も散見された。

 イタリアの新聞のコッリエーレ・デッラ・セーラ誌は、 「トリチウムは何十年もの間、世界中で稼働中の原子力発電所や、フランスのラ・アーグなどの核廃棄物再処理工場から定期的に水中に放出されてきた。」と、近隣国で原子力発電所を国内に56基所有・運転するフランスの実態も報じた。

 其の上で、「実際には、日本海の水域で漁業を行うすべての国からの輸入を考慮すると、イタリアは魚製品を外国に大きく依存しているため、その量は増加し、日本からの警鐘は、イタリアで消費される鮮魚の80%以上が海外産である状況において、イタリア国内の魚資源を保護することの重要性を浮き彫りにしている。」とした。

 「漁業に関するEUの新たな規則は、イタリアの魚の3匹に1匹が食卓から消える危険性をもたらし、イタリア漁船の最も生産性の高い部門に影響を与えるトロール漁の禁止により、真の自国漁獲への道を開くことになる」と述べた。

**************************
 コッリエーレ・デッラ・セーラ誌は、きちんとした主張であると思うが、その他の多くの新聞や雑誌は、ALPS処理水を汚染水として報道したり、日本を一方的に避難する内容が目立ったようだ。
 しかしイタリア人はお馬鹿さんばかりだ。
 同じ地中海に面する隣国のフランスが、とんでもない量のトリチウムを海洋放水しているのを知らないのだろうか。
 遠く離れた日本の海洋放出を避難する前に、やることがあるだろうに。

 ヨーロッパ人を含めて世界中の人たちやメディアは、自国の原子力発電所が排出している汚染水の量が、恐ろしい程に膨大であることを知らない。
 イタリア国内の原子力発電所は現在は廃炉となっているが、近隣国の原子炉開発に積極的に参加している。
 やはり自国の原子力発電所を廃炉にしたが、原子力や火力により発電された電力を大量の買っているドイツと同様に、偽善でしかない事は明白だ。

 参考動画:https://youtu.be/2Hl5Hnwuyno

toricyuumuhoudou2.JPG

**************** 参考 ***************

 <概要>
 イタリアは国内エネルギー資源が乏しいことから、1950年代から原子力発電開発に取り組み、1980年代初めには4基の発電炉、合計出力1,510万kWを建設した。
 しかし、原子力反対運動やチェルノブイリ事故の影響を受け、1987年11月に原子力発電所の建設・運転に関する法律の廃止を求めた国民投票が行われ、その結果、1990年までに核燃料サイクル関連施設を含む全ての原子力施設が閉鎖された。
 一方、閉鎖当初に計画していた火力発電所の建設は進まず、フランスとスイスの安価な電力の輸入が増大した。
 また、総発電電力量の75%を石油と天然ガス火力に依存しているため、イタリアの電気料金はEU内でも高い水準で推移している。
 2003年には電力の供給不足で輪番停電が発生し、2003年9月28日、国外との高圧送電線が全て遮断される大停電となり、電力供給体制の脆弱性が露呈された。
 政府は原子力開発を含めた早急な電源開発促進政策を進めたが、2011年3月の福島第一発電所事故を機に、原子力反対運動が顕著となり、2011年6月に行われた国民投票の結果、再度国内原子力開発を断念することになった。
 他方で、2004年7月に「エネルギー政策再編成法(マルツァーノ法)」を成立させ、イタリア電力公社(ENEL)はスロバキア、ルーマニア、フランスなど、諸外国の原子力発電所建設計画に積極的に参加している。

************************
 トリチウムはどんな装置でも取り除くことは出来ない。
 軽水炉型発電施設でも、必ず有る程度のトリチウムの排出は止めようがない。
 ましてや、重水炉型発電施設を持つ国では、トリチウム汚染水の処理のために、福島の処理水の量が微量に感じられるほどの、恐ろしい量の汚染水を海洋投棄や空中に蒸散させている国がほとんどである。
 世界の国々の政府はこっそりと汚染水を海に流し、あるいは待機に蒸散させているため、この事実が明らかになる事を恐れているが、いつも生真面目に透明性を持って報道する日本だけが避難される事になる。
 世界中の人間は、マスゴミの誤った報道により、全員が馬鹿ばかりになってしまっているのだ。

 参考: https://penguin-village.blog.ss-blog.jp/2023-08-28


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。