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年内の台湾有事の可能性とは?──中国は必ず併合に動く、問題は日本に備えがないこと [平和ボケ]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/ichida/2022/11/post-40.php
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 2022年より数年後に、中国が台湾を併合する行動に出る可能性はすでに広く知られていたし、その準備を進めていることなどから台湾有事はいつ起きてもおかしくない状況という認識も最近は共有されていた。

 問題は軍事侵攻の可能性がわかっていながら準備ができていないことで、マイク・ギルデイ米海軍作戦部長も、そのことを協調している。

 中国はまず経済界への影響力を強め、次に経済界から従業員や取引先などに広めていく。
 並行してデジタル影響工作による世論誘導や、サイバー攻撃による情報収集、本格的なサイバー攻撃の準備などを行う。
 中国は軍事とサイバー面ではレッドラインの押し上げに成功しているが、経済面と世論誘導には、まだ時間がかかりそうである。


 アメリカは内戦を予測した書籍がベストセラーになるほど国内が不安定な状況に陥っており(なぜか日本ではほとんど報道されない)、中間選挙の結果によってさらに拍車がかかる可能性もある。

 EUのいくつかの国およびイギリスも不安定さを増している。
 しばらくは放っておいてもアメリカとEUが台湾のために割ける力は減ってゆく。
 また、ウクライナとシリアへの対応の違いが明確に示すように、そもそも地球の裏側の台湾を助けることに世論の支持が得られない可能性が高い。

 台湾と与那国や石垣島はとても近い距離にあり、その海域、空域で戦闘が起きた時に、平和でなにも起きないとは思えない。
 日本は台湾を支援するだろうし、台湾を支援するアメリカも支援するだろうから、中国による日本への攻撃の口実には事欠かない。

 台湾有事の際に軍事介入することをバイデンは明言したが、中間選挙で共和党が多数となった場合、実行できるか怪しい。
 当初はウクライナの時と同じように兵器を含めた物資の支援に留まる可能性も高い。


台湾有事時の米軍と自衛隊.JPG

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 実際に、台湾に対し中国が戦闘を仕掛けた場合、私個人では、米国は参戦はしないと思っています。
 ウクライナ侵攻と同じで、武器や技術等の供与くらいに留めるでしょう。
 米国内でも、台湾を守るべきという世論が確定している訳ではないのです。
 今は、

 問題は日本に備えがないことと成っていますが、裏を返すと日本人に戦争に対する気構えがないことが最も問題でしょう。
 遊び回っている一般の若者には、戦争は対岸の火事でしかなく、自分に降りかかることは無いと勝手に思いこんでいます。
 日本人の覚悟のなさは、ひろゆき氏の発言で問題に成った沖縄基地問題に象徴されています。
 沖縄を含む米軍基地が、日本の安全保障にどれだけ有効な事なのかが、当の日本人には全く理解されていません。
 近年は、どこぞの大学教授までもが、沖縄の基地問題をちゃんと扱わなず、危険視するほど、現在の日本人は平和ボケしてしまっており、明日も平和な毎日がかならず来るものとしか思っていません。
 参考: 悪意を撒き散らすひろゆき発言への危機感
 https://penguin-village.blog.ss-blog.jp/2022-10-31-5 

 沖縄の人にとっては、やはり米軍基地は心情的にはなくなって欲しいと考えるのは理解できますが、沖縄を含む日本の安全保障を考えると、地政学的に沖縄には絶対に基地が必要なのです。
 中国やロシアから見ると、日本の米軍基地を攻撃する事は、米国に宣戦布告することと同じです。
 だから、絶対に米軍基地への攻撃は出来ない、そして日本にも出来ないのです。

 もし日本に米軍基地がなかった場合、中露が日本に攻撃を仕掛けても、米国が攻撃されたわけではありません。
 その時に現在のアメリカが必ず日本を守る行動を起こすかは大変疑問です。
 同盟国とは言え、核戦争を回避するために、正面から中露と対戦するわけには行かないかもしれません。
 現在のウクライナ戦争のように、武器の供与くらいしか出来ないかもしれないのです。
 米国にとっても、日本に大規模な軍事基地が有ることは、自国の安全保障に大変有効です。
 地理的に中露の喉元に、米軍基地を置くことができるため、とても有効な基地なのです。
 つまり、日本にも米国にとっても、沖縄基地をはじめるとする日本国内の米軍基地はとても大切なものなのです。

 一部の沖縄の人達にも、米軍基地は自分たちの安全を守る大切な存在ですが、もし戦争に成ったら自分たちが真っ先に攻撃されると言う、諸刃の刃で有ることも承知しています。
 以前、沖縄近海に中国民兵の船が沢山出現した時、沖縄の漁師の方が、「中国船が怖くて沖縄近海で漁など出来ない」「米軍基地が無かったら、沖縄はどうなってしまうのか心配だ」と話していたちュース番組を見たことがありますが、当にその通りです。

 中露に騙されたり扇動された人達や工作員などが、沖縄や日本本土内で暗躍し、基地問題を複雑にしている。
 それに載せられる日本人も、平和ボケの馬鹿ばかりです。
 ひろゆき氏の沖縄基地の座り込みへの発言は、若者に沖縄問題を考えさせる良いチャンスに成ったと思います。

 敵基地攻撃ミサイルの国内配備や核武装など、今後も沖縄基地問題のような、日本人が自分たちの安全をどう守るかの大切な議論がたくさんあります。
 中々このような事に関心を示さない、現代の若者に興味を持って発言してもらうため、ひろゆき氏には頑張ってほしいものです。



 

 



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