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ダイハツ 新たに174件の不正 全車種出荷停止 社長が会見で陳謝 [自家用車]

 NHKニュースウエッブ
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231220/k10014293451000.html
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 ダイハツ工業では、ことし4月、海外向けの乗用車の衝突試験で不正が発覚し、その後、国内向けの車種でも国の認証を不正に取得していたことが明らかになっています。
 第三者委員会によるその後の調査で、新たに25の試験項目で174件の不正が見つかりました。
 
 衝突試験のほかに排ガスや燃費の試験なども含まれ、不正は1989年から確認されています。
 生産をすでに終了したものも含めて64車種に上ぼり、他社ブランドで販売される車としてトヨタ自動車の22車種、SUBARUの9車種、マツダの2車種も含まれます。

 ダイハツは20日、国内外のすべての車種で出荷の停止を決めました。

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 なんだか、ダイハツが大変な事になっていますね。
 今回の不正の中で、とてもヒドイ内容と感じるのは、衝突試験時のエアバックの展開試験時に、センサーではなくタイマーで代用してテストを行っていたり、運転者側のテスト結果が、実は助手席側の衝突データだったりと、事故時の死亡に関わるとても危険な不正行為である事です。

 国土交通省としても、完全にメンツを潰された事になります。
 不正は1989年からということは、膨大な数の車両が対象になりますので、ダイハツは全て車両を追跡調査し、リコールを終了しないと、国土交通省は新たな車両の認証を認めないでしょう。
 もしかしてトヨタの力でそこら編は横車が押されて、なんとかなるかもしれませんが、この件が落ち着くまでは5年以上かかるかもしれません。

 ダイハツ工業は、対米へ進出を2003年に断念しています。
 もし、今回の不正が米国内で発生した場合は、制裁的懲罰の対象となり、会社が倒産するほどの罰金が課せられる所だったでしょう。
 米国に進出している企業、例えばトヨタ自動車やホンダ技研工業には、この様な悪質な不正が発生しないのは、懲罰的な法律が有るからだと思います。
 日本国内でも、悪質な大手企業ぐるみの不正などには、制裁的懲罰が課せられる法律を立法してほしいものです。

***************** 参考 ******************
 参考:北米トヨタ自動車セクハラ訴訟事件
 北米トヨタ自動車で社長アシスタントを務めていた42歳の日本人女性が2006年5月1日、同社長と北米トヨタ自動車、及び日本のトヨタ自動車を相手取り、自らの経歴の毀損に対する補償4,000万ドルと、懲罰的損害賠償1億5,000万ドルの総額1億9,000万ドルの支払いを求める訴訟を、ニューヨーク州の裁判所で提起した[1]。それによると、2005年秋、同社の社長兼CEO(当時)大高英昭が、出張先のホテルの部屋や公園で体を触られるなどのセクハラを行ったという。

同社長は訴訟を受けて、「裁判では全面的に嫌疑を晴らせると期待しているが、社長にとどまることは結果的に会社の利益にならないと判断した」としてまもなく辞任し、同6月下旬に予定されていた別の子会社のダイハツ工業と関東自動車工業の監査役への就任も取り消しとなった。

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 ダイハツが生産車種の出荷を自主的に停止したとしていますが、現行の車種の認証が剥奪されるのは間違いなく、法律的に売ることが出来なくなるのは明らかです。
 海外の販売車種も同様の状況で、海外での認証も取り消しになるでしょうから、海外の工場でも自動車の生産や販売ができなくなるでしょう。

 参考:ダイハツ工業が国内外で生産中の64車種全てを出荷停止 トヨタも正式発表
 https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/economy/yt74fe3e3fb6d5450ea11119a73a6da68f

  対象となる主な車種は下記のとおりです。(生産終了の車種を含む)

 ▼ダイハツ…ミラ イース/タント/ムーヴ キャンバス/コペン/ハイゼット カーゴ/アトレー/ハイゼット トラック/ロッキー/トール/グランマックス/ミラ トコット/ブーン/キャスト/ムーヴ/ムーヴ コンテ/アプローズ
 ▼トヨタ…ピクシス エポック/コペン/ピクシス バン/ピクシス トラック/ライズ/ルーミー/タウンエース/プロボックス/パッソ/ピクシス ジョイ/ピクシス スペース/iQ
 ▼SUBARU…プレオ プラス/シフォン/サンバー/サンバー トラック/レックス/ジャスティ/ステラ
 ▼マツダ…ボンゴ/ファミリア バン

 参考:トヨタ自動車
 ダイハツ工業による認証申請における追加不正行為の判明ならびにトヨタ販売車両の出荷停止と今後の対応について
 https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/40238663.html

 ダイハツ・ムーヴ/SUBARU・ステラ、ダイハツ・キャスト/トヨタ・ピクシスジョイ、ダイハツ・グランマックス/トヨタ・タウンエース/マツダ・ボンゴのエアバッグに関する試験において、量産品と同じ「エアバッグ展開コンピューター(ECU)」が使われていなかったという不正が判明いたしました。
 技術検証を行い、エアバッグに関する乗員保護性能に問題はなかったものの、検証を行う中で、キャスト/ピクシスジョイの側面衝突試験における「乗員救出性に関する安全性能(ドアロック解除)」が法規に適合していない可能性も判明いたしました。

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