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「電気自動車はエコ」の嘘 [電気自動車の闇]

 最近、計規格の電気自動車「日産のサクラ」が発売されたようだが、結構売れているそうだ。
 これら電気自動車ユーザーは、環境によさそうだからという理由や、補助金、新しそうだからなどの理由で買っているらしい。

 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/06129/?SS=imgview&FD=508894924

 evを買う理由.JPG

 では、本当にエコなのだろうか?

 電気自動車は、ガソリンではなく、発電所で発電された電気で走っている。
 電気自動車と言えど、ソーラーカーではないのだから、エネルギーを外部から充電している。
 そのエネルギーは、日本では主に火力発電所で発電されているので、実感はないだろうが、化石燃料を燃やしたエネルギーで走っているので、大きく見ると、ガソリン車やディーゼル車と変わりがない。

 実際に、日本のCO2排出の38パーセントをエネルギー転換にて排出されており、運輸(自動車、電車、飛行機等)は21パーセントでしかない。

 https://www.env.go.jp/council/06earth/y060-16/mat_04_2.pdf

 co2排出配分.JPG

 エネルギー転換の内訳をみると、殆どが発電である。

 エネルギー転換部門の排出割合.JPG
 
 電気自動車を増やすには、当然、発電量を増やすことが必要です。
 今、ガソリン車が使っている電力を賄うためには、相当の発電量が必要なのは間違いない。

 現在の運輸部門のCO2排出割合は以下の様になっています。

 運輸部門のco2排出量.JPG

 運輸部門全体から、貨物トラック等は38パーセントのCO2を排出しています。
 電気自動車は、普通自動車レベルの重量で無ければ仕事効率が悪く、大型のトラックを動かすには相当のバッテリーを積まねばなりません。
 荷物の積載量より、バッテリーが重いトラックになるかもしれません。
 そこで、ホンダやいすゞ、トヨタ自動車等は、水素燃料電池を使ったトラックを開発しています。

 水素トラックを今秋に公道試験へ…いすゞ自動車とホンダ、30年の実用化目指す
 https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211231-OYT1T50213/ 


 鉄道は外部電力による電気自動車ですから、13パーセント程度と低く、現在のディーゼル路線を電気軌道に変更していけば、コストをかけずにもっと減らせるでしょう。
 
 航空機部門では、水素航空機が計画推進されています。

 水素航空機.JPG

 自家用自動車は、46パーセントもの排出を行っています。

 しかし、これを電気自動車変えても、どの程度のCO2排出削減できるのか、はなはだ疑問です。
 
 発電を原子力や自然エネルギーに変えることができればいいのですが、日本国民は原発アレルギーですから無理でしょう。
 現在の発電割合は、化石燃料が72パーセントを占めており、現状でも今年の夏は停電の恐れにより、東京電力より節電要請がありました。
 これで、ますます電気の需要を増やす政策を進めてどうするんだろう?。
  
 エネルギー生産.JPG

 現在の電気自動車などの購入に関する補助金は、177億円らしいですが、まぎれもなくこれは国民の税金でです。
 その上で、充電スタンドの設置やらなにやら、相当な税金をつぎ込んでいるのですが、本当にこれって正しいのか?

 この政策を進めている政府と、それに乗せられて、補助金目当てで電気自動車を買う人たちはを、本当に軽蔑します。


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