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「はだしのゲン」の何が問題視されたのか 広島市教委の平和学習教材から外された理由 [バカは死ななきゃ治らない]

 東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/231806
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  広島市教育委員会は、市立小学校3年生向けの平和学習教材に引用掲載してきた漫画「はだしのゲン」を、2023年度から削除し、別の被爆者体験談に差し替えることを決めた。
 理由は「被爆の実相に迫りにくい」からだという。
 原爆の恐ろしさを伝える世界的な名作「ゲン」への評価としては首をかしげたくなる。

 「はだしのゲン」は小学校3年生向けの教材に掲載。
 家計を助けようと浪曲を歌って小銭を稼いだり、栄養不足で体調を崩した母親に食べさせようと池のコイを盗んだりするシーンが引用されている。
 家屋の下敷きになった父親がゲンに逃げるよう迫る場面も使われてきた。
 だが、13年度のプログラム開始後、市教委が設置した大学教授や学校長による会議が教材の改定を検討する中で、引用された漫画の場面が「浪曲は現代の児童の生活実態に合わない」「コイ盗みは誤解を与える恐れがある」などの指摘が出ていたという。

はだしのゲン漫画001.JPG

はだしのゲン漫画002.JPG

はだしのゲン漫画003.JPG

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 はだしのゲンは、私が子供の頃に週刊漫画で発表されていた記憶がある。
 原爆の被爆をテーマに、懸命に行きるゲンを主人公にして戦争犯罪を描いた作品だと思っていた。

 その「はだしのゲン」が、平和学習教材から削除されるという。
 本日のNHKクローズアップ現代で特集されていた。
 番組によると、取材を進めても削除された経緯をハッキリと答えられる関係者は居なかった。
 理由も、「生活のために浪曲を歌うシーンが、現代の子供には理解されない」とか、「死にそうな母親を助けるために盗みをする行為」が教育には不適当、なのだそうだ。

 実際の漫画では、確かに鯉を盗みに行くのだけれども、持ち主に見つかって怒られるが、理由を話すと親切にも鯉をくれるという、とても感動的なシーンである。
 何処がだめなのか?、たんなるイチャモンとしか思えない。

 戦争で悲惨な生き様を描く為、本当に有った事柄をある意味「戦争の記憶」として残そうとした作者の意図は全く理解されていないのである。
 これが、市教育委員会のレベルなのだ、呆れるやら腹が立つやら、情けなくなった。

 番組では、自民党の右系議員による政治的思惑と口出し、そしてたった一人の実力者の意向で今回の削除が決定された事を伝えていた。
 実は未だに日本は民主主義ではなく、戦時中の右翼思想が自民党には存在するようだ。
 今後は、自民党に投票するのはやめようと思う。


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