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SPDIFデータ伝送の仕組みと落とし穴 [オーディオ]

 参考: https://nw-electric.way-nifty.com/blog/2013/10/spdif-ff2e.html

 SPDIFは、ジッター発生の要因になっている。

 受信側のPLLの応答をある程度速くしておかなければ、PLLロックするまでに時間がかかり曲の頭切れが発生する可能性がある。
 しかし、高速応答のPLLは得てしてジッターが多いというジレンマが有る。
 近年では低ジッターを謳うDAIが出ていますが、水晶と比べると確実に劣っている。

 48kHzサンプリングではPLLは96kHzです。
 DACで使うマスタークロックを256fsとすると、128倍の周波数へと逓倍しなければならず、どうしてもジッターが多くなってしまいます。
 PLLによる逓倍の比率が大きければ大きいほどジッターが増える。

 データをコピーするという点においては、SPDIFはビットパーフェクトを達成するので、特に欠点はありません。
 しかしDACはこのSPDIF信号からマスタークロックを生成しながら再生するので音質面で不利になってしまうのです。(ジッターが増える)

 一部ではバッファーにデータを溜め込んだあと、ローカルの水晶によりジッターが無い状態でデータを読み出してDAコンバートするという方法(メモリバッファ式レシーバ)があり、これこそ完璧な対策案です。

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 今でも、オーディオ用のデジタル通信規格の王道はS/PDIFです。
 だから、外部接続のDACを使うより、内蔵DACでアナログ音声をぽパワーアンプで再生したほうが、一般的には音が良いと思われます。
 私のDACの場合、メモリバッファ式レシーバを内蔵させているので、このS/PDIFの欠点は克服していると思われます。

 参考: エレクトロアートさんのHP 「SDRAMメモリーDAI基板」
 http://fpga.cool.coocan.jp/electrart/sdram_dai.html

SDRAMメモリーDAI基板.jpg

 私のシステムでは、「SDRAMメモリーDAI基板」とDAC間は、規格の3本の信号線に加えて、Master Clockの信号線1本を使った「I2S通信」です。
 特に私の「SDRAMメモリーDAI基板」は、標準搭載の水晶発信子ではなく、「超高精度・温度補償型水晶発振器」に換装してあります。
 これをMaster Clockとしているので、かなり高音質に成っていると自負しています。

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 参考: https://e-words.jp/w/I2S.html

 「I2S通信」とは
 規格では3本の信号線を利用し、ステレオ(左右2チャンネル)のPCMデータをシリアル伝送する。
 1本は伝送クロック信号(SCK:Serial Clock)、1本は左右のチャンネルを区別する信号(WS:Word SelectあるいはLRCLK:Left-Right Clock)を伝送し、データ本体は1本の信号線(SD:Serial Data)で伝送する。
 もう1本の信号線を併用し、IC間の動作の同期をとるためのクロック信号(MCLK:Master ClockあるいはSCLK:System Clock)を伝送することもある。
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 メモリーバファーを使ったDACで実際に音を聞くと、年老いた駄耳の私の耳でも、確実に音質向上が確認できます。
 雰囲気でいうと、音のフォーカスがきっちり合う感じ。
 あたかも、カメラのフォーカスをボケ側からピントがピッタリ合う感じに似ています。
 カメラで言うところの、色の鮮やかさは変化せず、実態が浮かび上がってくる感じです。

 特に定位感が素晴らしく、楽器の音が一点に集中しますので、そこに音源が有るように感じるために、音場感が半端ないです。


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