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欧州EV市場は「死の谷」へ [電気自動車の闇]

 ロイター
 https://jp.reuters.com/business/autos/P5UKDP3BABPRJK7OHHA5WSIWRY-2023-11-15/
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 何年にもわたって成長が加速してきた欧州の電気自動車(EV)市場は、需要に急ブレーキがかかる局面に突入しつつある。
 消費者は今のEVが自分たちが求めている安全性や走行距離、価格の条件を果たして満たしているか疑問を持っているのだ。

 スコットランドのエディンバラに住むフラビア・ガルシアさんは、現状について「環境のために正しいことをしたいが、自分の生活が少しばかり苦しくなるような非常に高額な投資を仕向けられている気分になる。
 私たちは恐らく、まずはハイブリッド車を買うことになる」と明かした。

 9月に入ってからのさえない販売や、複数の消費者センチメント調査結果、メーカーと販売店からの厳しい発言を踏まえると、いよいよ欧州のEV市場が低成長時代に移行した可能性がうかがえる。

 EVへの移行が欧州勢よりさらに遅れている米国メーカーも、窮地に置かれている。
 フォードとゼネラル・モーターズ(GM)は最近、需要の弱まりや全米自動車労働組合(UAW)との新協約合意に伴う労働コスト増大を理由に、比較的安いEVモデルの投入を延期し、投資規模を縮小する。

 参考:ホンダ、GMとの量販価格帯EVの共同開発中止を発表
 https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/10/b003c5e6d6b07aa5.html


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 これまでの数年は、EVバブルに過ぎない事は明白だ。
 金持ちの玩具だったのだ。
 電気自動車に驚くべき進化が有ったとしても、長い年月で改良されてきた現代の化石燃料車には、とうてい商品力で太刀打ちできないだろう。
 トヨタが言うように、電気自動車への移行タイミングが早すぎたのだ。
 今は、ハイブリッドと自動車の小型化で、温暖化ガスの排出を抑えつつ、電気自動車の進化を待つのが正解だろう。


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