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久しぶりに、PARCの17CM同軸スピーカー(DCU-C171PP)を鳴らしてみました。 [オーディオ]

 以前自作した「PARCの17CM同軸スピーカー(DCU-C171PP)+ パーク推奨箱」を鳴らし始めました。
 6月に行われる予定の、宇都宮手作りオーディオ会でのデモ演奏に向けて、「エージング」を行って居るのです。

 同時に、新作のバイポーラトランジスタ(2SA1943/2SC5200)を使った、Double-Ended Push-Pull回路のパワーアンプと、FET(2SJ200/2SK1529)を使ったSingle-Ended Push-Pullのパワーアンプの比較も行いました。


 バイポーラトランジスタ パワーアンプ(ケースはタカチ)
 アイドリング電流は、100mAを超えた値を流しています。
 ちなみに、このアンプは同じ物を既に2台作っていますが、3WAYマルチアンプ駆動の為に、追加でもう一台を製作中です。

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 FETパワーアンプ(ケースは、クリスキット)

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 視聴ソフトは、ピアノ協奏曲や演歌、J-POP等を聞きました。
 DACは、FFDAC1795を使いました。
 http://www.easyaudiokit.com/bekkan/PCM1795/PCM1795.html

FFDAC1795.JPG

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 結果は、基本的には変わらない高音質で、甲乙つけがたいと思いました。

 FETパワーアンプは安定化電源回路を持っていませんが、ノイズ等は全く聴こえません。
 良い意味で高域の響きが豊かで華やかに聴こえますが、ボーカル等では薄っぺらに感じる時があります。

 バイポーラパワーアンプは、電圧増幅に安定化電源回路を持っています。
 そのせいなのか、バイポーラアンプの方がスムーズな音で濁りのないスッキリした感じです。
 中低域もすこしだけ力強い感じです。 

 しばらくはバイポーラパワーアンプを使って、このスピーカーを鳴らし込んでみたいと思っています。

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 2024/05/01 追記

 昨日の昼に1時間ほど聴いた後、電源を落とそうとラックに近づくと、結構な熱気を感じました。
 パワートランジスタのヒートシンクを手で触ると、結構アッチッチ!状態でした。
 やっぱり、アイドリング電流100mA以上の値は多すぎるようで、冷却能力が足りないのかもしれません。

アイドル電流の測定.JPG

 今日はアイドリング電流を半分の60mAくらいまで落としました。
 できるだけ、アイドリング電流は増やしたいのですが、冷却が足りないのであれば仕方ないですね。
 パワートランジスタの数を半分にすれば(パラレルプッシュプル → シングルプッシュプル)、ヒートシンクの負荷が減ってアイドリング電流は増やせるので、良いかもしれないと思うこの頃です。

 参考:ちょっと意外な、パワーアンプの構成と音質について(その3)
 https://audiodesign.co.jp/column/power/Col-Power16

 元々、このパワートランジスタは最大出力が15A(単体)なので、全然余裕なんですよね。

 参考;お気楽オーディオ 高精度アンプマニュアルから

高精度アンプ参考分.JPG

 参考:ちょっと意外な、パワーアンプの構成と音質について(その2)

 オーディオデザイン
 https://audiodesign.co.jp/column/power/Col-Power15

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 アイドリング電流が小さいことによる弊害はそれだけではありません。
  · 小音量時のダンピングファクターが数十倍になる。(小音量時ほど音質が悪い)
  · 歪が多くなる
  · 電源スイッチを入れても時間がたたないと音質がよくならない
  · (それどころか本当は時間がたってもそこそこの音にしかならない)
  · 中高音が硬く感じられる

 などの現象が発生します。
 アンプの教科書にはアイドリング電流は50mA程度が最適と書いてあったりしますが、実際歪率を測定してみるとやはりアイドリング電流を大きくした方が特に小信号時の高域の歪率が下がりますし、アイドリング電流が小さいアンプの音は音が硬く,聞けたものではありません。




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