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「年金の繰下げ受給」は得か損か? [雑談]

年金は、受給年齢を65歳から75歳まで繰り下げることが可能で、その分増額されることに成っています。

 日本年金機構より
 https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriage-kurisage/20140421-02.html

 増額早見表.JPG

 この増減率から、年齢ごとに繰り下げた場合、総受給額がどの年齢で追い越すのかを、excelで計算してみました。
年金受給総額早見表.jpg

 この一覧から考えると、あまり繰り下げるメリットは無さそうですね。

 例えば1年送らせて、66歳からの受け取りに繰り下げた場合、年金受取の総受給額は77歳まで待たないと、得になりません。
 70歳から受給した場合は、80歳まで生きていないと総受給額は損になります。
 75歳からだと、86歳でやっと逆転します。

 日本の男性の平均寿命は82歳くらいですから、単純に考えると、少なくとも71歳までに受給を開始しないと、損であることが判ります。

 1年遅らせる毎に年間の受給総額が約¥150.000程増えるので、元々受給額が少ない方には意味のある制度とは思いますが、ある程度の額をもらえる人の場合、年金の年間総額が高くなれば所得税も増えるので、微妙です。
 また、例えば70歳まで我慢して過ごし、70歳から増額された金額を受給しても、既に体力の落ちた高齢者にとっては、使い道のない無駄な額となりかねません。
 若いうちに受給を開始し、余裕があれば元気なうちに人生を楽しんだほうが良いとは思いますが、どうでしょう。

 所で、繰り下げ申請用のはがきが先日届きました。
 はがきを送らないと、年金機構側では勝手に繰り下げ申請を行ったと判断するようです。
 これって、いろんな意味で変ですし、問題がありますね。
 内容を読むと、繰り下げ希望の方は丸印って成っていますので、普通に考えると、はがきを出さない場合は、繰り下げを希望しないって事になりますよね。
 でも、年金機構の判断は、繰り下げを希望したとする???、それって変でしょ、間違いなくね。

 それに、もし郵便側で事故があってはがきが届か無かった場合、はがきを送ったのに届いていないからと、勝手に繰り下げと判断される可能性も有るわけで、国民の不利益を全く考えていない呆れたやり方ですよ。

 繰り下げ希望はがき.JPG





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