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フランスのパリは「SUV」が大嫌い……ってなんで!? SUVの駐車料金3倍が住民投票で可決 [マスコミを信じるな]

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 https://www.webcartop.jp/2024/02/1291994/
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 パリ市は、SUVの駐車料金が3倍になることに賛否を問う市民投票を2月4日に実行し、賛成が上まわった。

 「重く、嵩張り、汚染度の高い個人車両の駐車料金に、特別料金を設定することに賛成か反対か」に賛否問うた結果なのだが、対象となるのは1.6トン以上のICEからHVにPHEV、2トン以上のBEVなので、ハイエンドのドイツ車は相当な割合で、プジョー508の一部やテスラ・モデル3などのセダンも含まれる。

 SUVが問題視される理由はその重量だ。
 SUVや4×4によって自動車の平均サイズは増す一方で、ここ30年間で車重の平均値は250kg以上も増え、とりわけSUVは標準的なクルマよりも200kg以上も重く、全長は+25cm以上、全幅は+10cm以上。

 また、SUVの絡んだ人身事故は、子どもでも大人でも年配者でも歩行者側の死亡率が通常車の2倍以上にものぼると指摘しており、SUVのドライバーが路上で事故に遭う確率も、通常車より10%高い。

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 行ったことがない人は知らないだろうが、欧州は駐車事情が日本人には理解できない程の酷さである。
 住宅地の周りの道路は、左右ともにびっしりと駐車車両が並んでおり、車が通るのがやっとの状態まで狭くなっている。
 其の為にすれ違うことができないほどである。

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 フランスに限らず欧州はどこの国もこんな状態だから、市民としては、これ以上大型化する車両を許すわけにはいかないのだろう。
 日本も道は狭いのだが、高性能な軽自動車が存在し、国内販売の約半分を占めるほどで有るために、それほど問題になっていない。
 そして何しろ車重が軽い。
 最も軽い軽自動車は、車重が僅か650kgしかない。
 一般的な電気自動車の「3分の1」の軽さで、存在自体がエコなのだ。

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 今回のフランスの規制は主にSUVがターゲットに成っているようだが、電気自動車も重量や大きさでは対象となるだろう。
 移動物体である自動車にとって、車重の重さは最大のウイークポイントである。
 フォード社のEVトラックに至っては、なんと「3000Kg」もの重量だから、「ダイハツ ミライース」の「4.5倍」の重量である。
 トラックだから仕方がないといわれそうだが、米国のトラックはレジャーや普通の移動用途として使われており、ハッキリ言って使い方はミライースとそれほど違わない。

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 同車両のガソリン車と比較してみても、なんとEVは700Kgも重い。
 しかもこの車は「アルミニュウムボディ」であり、重量軽減を行っているのに、この重量なのだ。
 アルミニュウムボディは、一般的な鉄ボディよりも製造時に遥かに多くの温暖化ガスを排出する。  こんなEVは温暖化防止に貢献するどころか、最悪の結果をもたらす悪魔の車両だ。

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 米国大統領のバイデンは、日本のこんな車に補助金を出して普及を図ろうとしている。
 しかし米国人も馬鹿ではない。
 あっさりとEVへの興味を無くし、トヨタハイブリッドを選んだらしい。

 参考:EV減速?ハイブリッド車復権?自動車大国アメリカの実態
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240229/k10014374191000.html

 重量が重いEVは乗り心地が良い等と好意的に捉えている人も多いかもしれないが、まずエネルギー効率の観点から考えると、当然のごとく軽いほうが良いに決まっており、ランニングコストに大きく影響する。
 もしもの事故時の衝突エネルギーも当然大きくて、歩行者や相手車両へのダメージは化石燃料車の比ではない。
 タイヤの摩耗やその粉塵問題、そして道路の損耗も大きいから、あらゆる面で決してエコではない。
 だが間違ったマスコミ報道により、一般の人達に電気自動車はエコだと思われてしまったのは不幸なことである。
 やはり、マスコミは信用してはいけないのだ。

 一部の無知なマスコミは、日本国内で電気自動車が売れない訳は、収入が低い為と断定していたが、それは完全に間違いだ。
 まずはその大きさと車重をなんとかしないと、狭い日本でのこれ以上の普及はありえないだろう。
 軽規格の電気自動車である「日産サクラ」は、それなりの販売量がある事がその事実を証明している。

 最後に言うと、EVシフトが温暖化対策の最終手段ではない。
 あらゆる方法を模索しながら進めるべきだ。
 そもそも、EVを走らせる電力の殆どは、温暖化ガスを最も排出する石炭火力発電が主であるから、決してゼロエミッションではないのだが、日本のマスコミは頭の悪い人が多い様で、そんな事も理解できないらしい。

 参考:中国初の水素動力通勤列車が上海で発表 最高速度160km/h
 http://j.people.com.cn/n3/2023/0511/c95952-20017445.html

 最後に、テスラ社のイーロン・マスクは、水素エネルギーを否定しているらしい。
 その根拠は、一旦水素に変換してもう一度電気にするのは効率が悪いと思っているらしい。
 しかし、どんな世界もエネルギーラインを電気だけに頼ることはとても危険なのだが、彼は理解できないらしい。
 また、一旦水素に変換してしまえば、電気と違って貯蔵、運搬も簡単になる。

 そもそも、大型の輸送トラックをEV化する場合、想像を超えるバッテリーを積む必要が有るため、荷物よりバッテリーが重いトラックになりかねない。
 そちらのほうがよっぽど効率が悪いだろう。



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