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ロシアの最新鋭戦闘機は怖くてウクライナ上空に飛べない──英国防省 [21世紀のホロコースト]

 ニューズウイーク日本語版
 https://blog.ss-blog.jp/MyPage/blog/article/regist/input
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su-57最新鋭戦闘機.JPG

 ロシア軍が2022年夏以降、ジェット戦闘機スホーイSu-57(NATO側のコードネームは重罪人を意味する「フェロン」)を、ウクライナ侵攻のために配備していることは「ほぼ間違いない」ものの、その飛行ミッションはロシア国内に限定されてきた。

 ステルス機能を持つこの最新鋭のジェット戦闘機に関して、ロシア空軍の評判が損なわれるような事態を避けたいようだと、英国防省は指摘する。
 イギリス国防省はSu-57を、「ロシア最新鋭の第5世代超音速ジェット戦闘機」と評しているが、Su-57について「前線兵器として信頼が置けるレベルまで成熟していない」としつつも、「可能性」を秘めたステルス戦闘機だとの見方を示した。

 アメリカの軍事アナリスト、ハリー・J・カジアニスは、「Su-57がウクライナで撃ち落とされれば、ロシア軍およびロシア空軍の能力が今以上に疑問視される事態となり、ウクライナ政府にとっては大勝利をアピールする好機となるだろう。
 プーチンがそのようなリスクを冒すはずがない」と述べた。

 参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=bevKFBHuM_8&t=523s

 参考:ロシア、最新鋭戦闘機Su-57飛ばす…ベラルーシと空軍連合訓練も
 https://japanese.joins.com/JArticle/299780

 英国防省はツイッターで、「ロシア航空宇宙軍(空軍)が少なくとも昨年6月からSu-57 『フェロン』(FELON、凶悪犯という意味でNATOが付けた名称)を対ウクライナ作戦に投入して任務を遂行中」という軍情報当局の戦況分析内容を明らかにした。
 続いてロシア領空内から制限的に長距離空対空ミサイルと空対地ミサイルをウクライナに発射している」と説明した。
 Su-57は最大巡航速力がマッハ1.3(音速の1.3倍)ほどで、航続距離は約3500キロ。
 2020年12月に初めて実戦配備され、試作機を除いた約11機が現在戦力化したと把握されている。
 ロシア軍は2028年まで計76機を配備する計画。

 ロシアは莫大な開発コストを減らすため、インドにもSu-57を輸出する予定で、現在は操縦士1人が乗る単座型だが、インド軍の要請で複座型も開発中とされる。

 Su-57はまだ完全な性能でなく、ウクライナの戦場に直接飛行して任務を遂行するのはかなり難しいようだ。
 もし撃墜されることがあれば、最新鋭の機体に関する情報流出はもちろん、対内外的に恥をさらすことになるので、 現在のところウクライナ空軍力に関する情報収集、ウクライナ戦場に投入される戦闘機の護衛任務などをしているとみられる。
  
 参考:ウクライナ、ロシア軍戦闘機55機撃墜 米空軍幹部
 https://www.cnn.co.jp/usa/35193479.html

 (CNN) 在欧米空軍の司令官は、ロシアによるウクライナ侵攻開始以降、ウクライナの防空手段が約55機のロシア軍戦闘機を撃墜したと発言した。
 ロシアがウクライナで制空権を確立できたことは一度もないとの認識も示した。
 ジェームズ・ヘッカー大将は米ワシントンでの会議で、ロシアはウクライナの防空手段を十分認識していたが、2月後半の最初の攻撃で地対空ミサイルを含むこうした防空手段の破壊に失敗したと述べた。
 その結果、ロシアが航空機でウクライナ領土に深く入り込むことはまれな状況となり、長距離ミサイルを撃ち込む攻撃が続いている。
 ヘッカー氏は「彼らが自国の戦闘機や航空機をそうした(ウクライナ側の)ミサイル交戦空域に飛ばそうとしたとき、それらは撃墜された」と述べ、統合防空ミサイル防衛により約55機が撃墜されたとの認識を示した。

 参考:ロシアの名誉パイロットはSu-57とF-35との戦闘を比較評価

 高い機動性がSu-57の大きな利点であると考えおり、F-35にはそれがありません。
 Su-57はF-35と1対1の空中戦になった場合、F-35を簡単に撃墜できるでしょう。
 F-35の大きな利点は優れたデジタル装備ですが、複雑な電子機器は太陽フレアでも故障することがあり、その他、電波干渉下においてはそれは役に立たない可能性があります。

 F-35は最新鋭の優れたセンサーとアビオニクス、空対空ミサイルとステルス機能を備えており、中長距離戦においては最強といってもいいかもしれません。

F35Aライトニング.jpg

 しかし、最大速度はマッハ1.6と他の第5世代戦闘機よりも劣り、推力偏向ノズル機能がありません。
 それに対し、Su-57はマッハ2を超える最大速度を備えた制空戦闘機で、三次元偏向ノズルを備え高い機動力を擁しており、単純な比較ではSu-57がF-35の機動性を凌駕しています。

 しかし、現代戦においては戦闘機が一対一で戦うことはほぼありません。
 現代は電子戦になり、高度なレーダー、ミサイル防衛システムに、早期哨戒機の介入により、数十、数百キロ先から探知され、誘導弾が射出されます。
 機銃を使ったドッグファイトは稀で、単機で行動することもありません
 。そもそも多用途戦闘機であるF-35は編隊で行動し、偵察と攻撃を役割分担しながら互いにネットワークでデータリンクすることで能力を向上させています。

 参考:最強の第5世代戦闘機は? 露米中の技術を比較
 https://sputniknews.jp/20220615/5-11556850.html

 中国の「J-20」は上空での「空対空」の戦闘に効果的な武器を備えている。
 特に改良版の「J-20A」はエンジン性能が高く、ステルス性も高いという。

中国性戦闘機 J20A.JPG
 
 一方で操作性は「F-35」に劣り、対地戦闘では引けを取るという。
 米国の「F-35」は3つのうち最も軽い戦闘機で、「Su-57」や「J-20」に比べると軽装備だ。
 「F-35」は他と比べて機動性に劣るが、高いステルス性と高度な電子戦対応装置がそれを相殺している。
 ロシアの「Su-57」は広範囲をカバーする空対空ミサイルと機体表面全体に張り巡らされたセンサーが特徴だ。
 ステルス性能では引けを取るものの、機動性では第5世代戦闘機の中で最も優れているという。
 これまでに、日本の防衛省が航空自衛隊のF2戦闘機の後継機について、航空防衛機器大手BAEシステムズ(英国)と三菱重工(日本)を軸とする日英による共同研究開発事業とする方向で調整に入ったと報じられていた。

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 F35って、高価なのにエンジンは1基だし、ずんぐりしていて格好はあまり良くないですね。
 しかし、第二次大戦時のように、戦闘機どおしでドッグファイトを行う時代は終わった様です。
 戦闘機は、どうやって迎撃ミサイルをかいくぐって敵地を攻撃できるかが第一になった。
 まあ、音速の2倍で飛べたとしても、昔みたいに機銃で戦うわけでもないですしね。

 ロシアはこの最新の戦闘機が、ウクライナで迎撃されるのが怖くて飛ばせないようです。
 ということは、迎撃ミサイルの回避はそれほど得意ではないのかも知れません。
 ステルス性能は、言うほどのことは無いのですかね。
 まあ、発売前の虎の子なのだろうけど、世界のメディアからはそんな目で見られている。
 ロシアも苦しい戦いが続けば、su-57を戦場に投入する日が遠からず必ず来る。
 その時には、ステルス性や電子装備等を含めての戦闘能力が明らかになる。

 米国やイギリス、フランスなどは興味津々という所ですかね。
 
 

 
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