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プーチン 知られざるガス戦略 〜徹底検証 20年の攻防〜 巨大エネルギー企業ガスプロムの台頭 [21世紀のホロコースト]

 NHK BS1スペシャル
 https://www.nhk.jp/p/bs1sp/ts/YMKV7LM62W/episode/te/QW6ZNV7V5G/
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 初回放送日: 2022年12月25日
 ウクライナ紛争をきっかけに始まった欧州エネルギー危機。
 その背景に何が?ロシアのプーチン大統領が進めてきたエネルギー戦略に迫るドキュメンタリー。

 「エネルギーはロシアによって武器にされた。
 欧州だけでなく世界に悪影響を及ぼす」。
 2022年11月EUのミシェル大統領はG20の場でプーチンの姿勢を非難した。
 ヨーロッパに張り巡らされた天然ガスのパイプライン。
 それらを使って、プーチンはドイツと深い関係を築き、ヨーロッパに大きな影響を与えてきた
 プーチンが繰り広げてきたガス戦略の全貌に迫るドキュメンタリー。

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 NHK BS1で放送されたのですが、やはりプーチンのガス戦略には、ドイツが大きく関与していました。
 シュレーダー首相はプーチンと結託し、ノルドストリーム1に資金と技術を投資し。ウクライナ経由のガスパイプラインを無効化すると同時に、ドイツの50%の天然ガスをロシアに依存する体制にしてしまいました。
 シューレーダーは首相を退いた後、ロシアのガスプロムの顧問として、天然ガスをロシアに依存する事に反対するEU各国に外交で働きかけ、彼らを同意させました。
 そして、其の見返りとしてガスプロムから大金をせしめたのです。
 その後の首相メルケルも、シューレーダーの意思を継いでノルドストリーム2を構築し、ドイツの天然ガスの90%をロシアに依存する体制へと進めました。
 ロシアの天然ガスは、格安でドイツに販売されており、それを利用して製品を低価格で作り、世界に販売していたのです。
 同時に、EU各国の天然ガスをロシアに依存する体制へと進めました。

 プーチンは早くから天然ガスを武器化することを考え、ドイツの首相を金で手先として動かしていたのです。
 そしてウクライナを戦争の被害者としたのです。
 今のプーチンの戦争は、これまでのドイツの協力がなければ、成すことはできなかったでしょう。
 そしてその結果が、今のウクライナ侵攻と世界の分断です。

 そして今またドイツのオラフ・ショルツ首相は、自国の経済のために人権侵害を止めない、そして台湾侵攻を狙う中国へ投資や外交を集中し、かつてのシュレーダーやメルケルと同じ過ちを繰り返そうとしています。
 ウクライナの次の、ドイツ外交の被害者は、台湾と日本、そして韓国に成るでしょう。

 参考:独ショルツ首相が向かう「メルケルの来た道」
 https://www.fsight.jp/articles/-/49317


 

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