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地銀31行「金利2%上昇」で資本の健全性保てず、“老衰危機”の金融機関を襲う苦難 [政治・時事]

 ダイヤモンド・オンライン
 https://dw.diamond.ne.jp/articles/-/29889
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 金融庁は昨年10月に公表した金融行政方針で、仕組み債の販売で「顧客本位の業務運営」ができていない恐れがあると指摘し、地方銀行グループ傘下の証券会社の販売体制についてのモニタリングを行った。
 常陽銀行(茨城県)、足利銀行(栃木県)、第四北越銀行(新潟県)、七十七銀行(宮城県)。
 11~12月には群馬銀行、広島銀行、静岡銀行、今年1月には横浜銀行(神奈川県)などに立て続けにヒアリングが行わた。
 金融庁は仕組み債だけでなく、逆ざやが深刻化しかねない外国債券のモニタリングも強化している。

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 途中は、ダイヤモンド・オンラインのHPで詳細を見てください。
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 金利が上昇した場合の国債と地方債の評価損を試算したところ、「金利2%上昇、健全性を保つために必要な自己資本比率7%」のシナリオベースでマイナスに陥る地銀は31行に上った。

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 宇都宮市の最大の地方銀行は「足利銀行」である。
 40年くらい前から、我が家のメインバンクは「足利銀行」ですが、一度倒産した経緯があります。

 参考: 足利銀行の破たん、一時国有化 これが小泉流か 栃木県経済に激震
 https://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-12-06/03_01.html

 銀行株は紙くずに 消えた老後の蓄え、生活資金
 足利銀行の融資見合わせによって倒産した業者もすでにいます。社員十八人のある印刷会社は、不景気による仕事の減少のため、給料の支払いを足銀の融資などでまかなってきましたが、融資を断たれて先月末倒産しました。
 一時国有化で足利銀行株は国に強制取得され、株主にとっては紙くずになってしまいました。
 一九九八、九九年と二回にわたる国の公的資金注入に呼応した足銀の増資要請に応じ、老後の生活資金を株購入にあてた人たちの苦悩は深刻です。
 亡くなった夫がためていた五百万円の現金を定期預金にしようと足利銀行に相談したところ、足銀株を勧められて全額株購入にあてた女性(69)は肩を落としました。
 「定期預金よりも、株の方が率が良いからと行員にすすめられました。
 老後の蓄えにしていたのに。これからの生活に希望がなくなった」。

 電気工事会社会長の館野貴志男さん(65)は、「足銀を助けてくれ」と支店長に頼まれ、生活資金の蓄えで五百万円の優先株を購入しました。
 「サギと同じだ」と足銀に抗議に行くと、行員は「すみません」を繰り返すだけでした。
 「竹中平蔵金融担当相は何を考えているか分からない。
 国民や足銀を救う気があるのか」と、怒りの矛先を国に向けます。

 株問題は自治体もゆるがしています。
 県と県内十二市がこれまでに足銀の増資要請に応じて投入した税金の総額は十億二千万円。
 うち県は六億円、宇都宮市が二億円。同じく紙くずになりました。
 各首長は「説明責任を果たしていない」と国の強引な破たん処理に怒りの声をあげています。

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 当時の私は家のローンの払いで苦しんでいた時期なので、足銀株などは買える状況にありませんでした。
 ですから、端から足銀株などを進められる事もなく、貯蓄は保証されていたので、何も問題はありませんでした。
 今後の方向として、金利は上昇傾向だそうです。
 そうすると、銀行は健全な経営をしていく限り、良くなるでしょう。
 しかし、株投資等を大きくやりすぎていると、倒産の機器もありますね。
 あまりしつこく株投資を勧めてくる銀行には、注意したほうが良いようです。


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