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名画を攻撃する環境活動家の行動は、「無意味」だが意外と筋は通っている [政治・時事]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/kaya/2022/11/post-212.php
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 ゴッホの名画『ひまわり』にスープをかけるなど、環境活動家による激しい抗議活動が続出している。 
 絵画に実害はなかったが、「環境テロ」と批判されても仕方ないだろう。

 名画というのは、ただの絵画であるにもかかわらず、場合によっては何十億円という値段が付く。
 一方で自然を人々はタダで入手できると考えており、消滅しかかっていることに関心を寄せない。
 名画には何十億円ものお金をかけるのに、なぜ美しい自然に対してはお金をかけないのか、というのが活動家の論理である。

 このまま資源の浪費が進めば、絶対量に限りがある以上、奪い合いになるのは確実である。
 ウクライナ侵攻からも分かるように究極の奪い合いは戦争であり、経済力で買い占めることも類似行為といってよい。
 全世界的なインフレの進行は、争奪戦が既に始まっていることを示唆している。
 絵画にスープをかけても問題は解決しないが、一連のコストを何らかの形で共同負担する仕組みが必要なのは間違いない。

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 いつもこの方の記事を読んで、意味のない寄稿文だなぁと思う。
 だがこの記事は、先進国或いは経済界に向けた記事であり、先進国の立場でしか物を考えていない。 
 先進国の贅沢な欲望を満たすために、資源が大量消費されているのは事実であり、また森林伐採等の為、温暖化も加速しているのが現実である。
 既に世界にとっては、資源の枯渇に対する危機は現実であるが、それよりも食糧危機が優先されるべき問題である。
 既に世界中で食糧危機などにより大量の飢餓が第三国を中心に発生している。

世界の飢餓人口.JPG

 だがしかしこれらの資源に対し、コストに共同負担で解決する問題でもない。
 それは必要な要件の一つでしか無い。
 個人的に思うのは、まずは人口爆発、そして、無駄な大量消費が問題だ。

 参考: 人口減少より人口爆発、2055年に100億人になると何が起こるか
 https://www.newsweekjapan.jp/glenn/2018/07/2055100.php

人口数.png

地域別人口予測.JPG

 増え続ける発展途上国の人口と、資本主義国の飽きることのない経済活動が、世界をますます荒廃させ、これらの問題に拍車を掛けている。
 寄稿者の言うような、資源にコストをかけることで回避するのではなく、まず人口増加を抑制した上で、資源を無駄に使い捨てる事を止めて、リサイクルさせる技術や体制を作り上げることにコストをかけるべきで、そうすることで世界は潤い、飢餓を解決できるかもしれない。
 今の先進国は経済を優先させるあまり、資源国の資源を強制的に奪っているのが現実である。
 新たな資源採掘を管理、制限し、リサイクル技術た体制構築にコストをかけるのが正解だろう。

 いずれにしろ、世界の名画にオイルをかけてもなんの解決にもならないし、この寄稿者の言う筋等全く通っていないし、深い意味もない。
 環境活動家の活動の意味は、目立つ行動で寄付金を多く集めたいだけです。

 参考: 寄付はどこにすべき?社会活動一年生の大学生が問う「信頼できるNPO」の見つけ方
 https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2019/38176






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