世界の港を次々と支配する中国...国有「海運」企業が遂に「正体」を露わにし始めた

　ニューズウイーク日本語版
　https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/11/post-100023.php
********************
　貨物だけでなく、共産党員や軍事委員を大量に乗せた中国国有企業の商船が、中国マネーが投じられてきた世界の港に解き放たれている。

　ドイツ最大の港ハンブルクを目指す大型貨物船リブラ号、実は単なる商船ではない。
　中国の国有企業・中国遠洋海運集団（コスコ・グループ）が運航するこの船は、貨物だけでなく、中国共産党の下部組織や軍事委員も乗せている。
　船員も党に忠誠を誓い、国の経済力や国力の増進に努める。

　中国政府の息がかかった海運会社は、世界全体で100近くの港の権益を保有している。
　アメリカも例外ではなく、今や、マイアミ、ヒューストン、ロングビーチ、ロサンゼルス、シアトルの港の運営に中国資本が入っている。

　中国自身も、リブラ号のような船を「浮かぶ要塞」と呼び、世界の海運と物流の支配をもくろむ長期戦略の最前線に位置付けている。
　これに対して欧米の一部諸国は、これらの船から展開されるスパイ活動や経済的脅迫行為、デジタル支配、軍事拡張努力に神経をとがらせている。

***************************
　西側は中国マネーに侵されており、安全保障は置き去りにされている。
　やはり、東側の企業が西側の企業で活動を行う場合、一定の規制を行うべきであろう。
　日本もきちんとスパイ防止法を整備すべきであるが、左向きの考えを持つ人が多い「日弁連」は今もスパイ防止法に反対している。

　参考：「国家機密に係るスパイ行為等の防止に関する法律案」に反対する決議
　https://www.nichibenren.or.jp/document/civil_liberties/year/1985/1985_2.html

　ウクライナ戦争や北朝鮮、中国の台湾情勢等、10年前とは国際情勢が大きく変化している。
　スパイ防止法も、人権など色々と問題もあるだろうが、問題にならないように、一定の条件を設けるなど、もう少し柔軟に物を考えられないのかなと思う今日このごろ。





　

あなたの新車が国家の安全保障を脅かす：SZシリーズ「中国と電気自動車（EV）の未来」

　WIRED
　https://wired.jp/membership/2022/09/21/china-cars-surveillance-national-security/
********************************
　中国製のクルマが西側諸国の道路を走るのは、安全保障の問題につながるかもしれない。
　たとえ匿名のデータであっても、個々のドライバーの行動パターンや習慣だけでなく街区や都市全体の細かい構造までもが把握できるからだ。

　テスラは中国で屈指の人気を誇るEVブランドで、すでに50万台以上が国を走っている。
　中国政府にデータを現地化するよう求められたテスラは専用のデータセンターを中国に設けたが、外国企業であるという事実は変えようがない。
　それゆえ中国にとっては、テスラ車は国家の安全保障を脅かす存在なのだ。

　それは習近平政権だけの懸念ではない。
　中国の自動車メーカーが西側諸国への輸出攻勢を強めるにつれ、中国製EVが膨大なデータを収集してそれを母国に伝えるのではないかと心配する声が大きくなり始めている。

**********************************
　西側の道路地図なんて、今どきはよく出来たナビから、いくらでもダウンロードできそうですね。
　それよりも問題だと思うのは、ＭＳ-OFFICE同様の機能を持つ、中国製「キングソフト　OFFICE」が、ビジネスソフトとして格安で西側企業で購入され、使われていることだろう。
　企業の財務情報を含む全ての情報が、officeソフトで作成される訳で、もしバックドアがあれば、中国製ソフトを使っている企業は、中国政府からは全て丸見えです。

　

　「キングソフト　OFFICE」は一時機、バックドアの可能性が問題視されましたが、今は落ち着いているようです。
　参考：【WPS Officeの危険性！】Microsoft Officeの代わりに使っても大丈夫？
　https://ryu-ku.net/26/8903

　使うかどうかは、個人の判断でしょうね。

　私の場合は、VBAのプログラミングも行うので、バージョンの少し古い「MS-OFFICE」を使っています。
　最近は、比較的に安くはなりましたしね。
　2台にインストールできて、これくらいの値段です。



　
　

ペロシ下院議長宅襲撃事件から見える、アメリカの闇と分断

　ニューズウイーク日本語版
　https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2022/11/post-1289.php
***********************:
　10月28日、米連邦議会下院のナンシー・ペロシ議長（民主）の自宅が襲撃されました。

　襲撃犯は、デビット・デパーペというカナダ出身の42歳の男で、ハワイを拠点とした「ヌーディスト団体」の活動家をしていました。
　2020年には大統領選結果への批判、その後は新型コロナウイルスのワクチンに関する陰謀論などを、SNSで熱心に投稿していました。
　「ヒトラー礼賛」、「LGBTQへの攻撃」、「カトリックやユダヤ教徒への攻撃」など、かなり過激な内容でしたが、報道では「典型的なトランプ派」とされています。

　常識で考えれば、多くの有権者はトランプ派に対する悪いイメージを抱くはずですが、世論調査などの動向では、トランプ派など共和党保守派の勢いは続いているようです。
　コアな保守派の間では、この事件に関しては、ポール・ペロシ氏は襲撃されたのではなく、泥酔して男娼と痴話喧嘩になって負傷と言う「陰謀論」が拡散されました。
　その後、「下院議長を銃撃せよ」といった書き込みも出回りました。　

　しかし共和党の主流派は、こうした憎悪を票にしようとしているようです。
　「置き去りにされた白人層」と言われる人々の激しい怒りが、共和党の集票マシンとなる。
　これに味を占めた共和党の曖昧な態度が、事態をより悪化させています。

*************************************
　米国って、日本人が思っている以上に田舎者です。
　未だに、ダーウインの進化論を信じない人が沢山いて、共和党の支持基盤になっています。

　参考：　米国で進化論を信じる人が過半数超え
　https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/072400117/

　キサス州のテッド・クル―ズ上院議員も「進化論は共産主義者が作ったウソだ。
　進化論については言及したくない」と述べている。
　ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事やフロリダ州のマルコ・ルビオ上院議員も慎重な態度を取っており、学校では両論を教えるべきとの立場だ。
　彼らはいずれも共和党の大統領候補に名乗りを挙げている。
　創造論を信じている有権者の票を失わないための策であり、創造論を否定していない人が相当数いる証拠でもある。

　このような、前近代的な思想を信じる人達は、科学的な考察ができずに、あやしい神秘主義に陥りがちです。
　そして、コロナワクチン陰謀論等に踊らされるのです。
　日本でも、ワクチンの賛否が問題になった時、あやしいワクチンによる人類撲滅陰謀論を公然と叫ぶ馬鹿な議員もいました。

　参考：「ワクチンは殺人兵器」　大物県議がのめりこんだ陰謀論
　https://www.asahi.com/articles/ASP4X625VP4MUTIL01X.html

　そして東京都でデモをくりかえす、頭の悪そうな迷惑おじさん、おばさん達も話題になりました。



　参考：　反ワクチン団体「神真都Ｑ会」、警察が動向注視…「闇の政府が支配」Ｑアノンの陰謀論拡散
　https://www.yomiuri.co.jp/national/20220508-OYT1T50019/

　つまり、こんな出どころの判らない偽情報に惑わされる馬鹿者が、日本にも沢山いると言うこと。
　ＳＮＳだけではなく、もっと広い視野で情報を集める事ができれば、こんなアホな行動は起こさないでしょう。