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人口減少より人口爆発、2055年に100億人になると何が起こるか [政治・時事]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/glenn/2018/07/2055100.php
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 統計では、明日の朝には地球の人口は、今日よりも22万7000人ほど増えている。
 現在の地球の総人口は75億5000万人だが、2055年には100億人を突破すると考えられている。
 現在の経済・社会的趨勢から計算すると、人類は地球の持続可能なレベルを5割も上回るペースで資源を消費しているのだ。

 全ての人類がアメリカ人並みの生活を送るとしたら、地球5個分の資源が必要になる。
 エネルギーの枯渇は必至で、世界的な資源不足で緊張・対立が深まり、資源の争奪戦が勃発するだろう。

 ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア、日本(そして現在の中国)といった豊かな国はおしなべて出生率が下がり、遠からず人口減少という事態が待ち受けている。

 実は全世界の人口増加分の50%以上はインド、ナイジェリア、コンゴ(旧ザイール)、パキスタン、エチオピア、タンザニア、アメリカ、ウガンダ、インドネシアの9カ国が占める。


 人口爆発 アフリカ人からの「反論」
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/07/post-10534.php

 開発経済学の基本では、技術革新に乏しい社会では経済成長はおおむね人口の増加に比例する。
 アフリカ諸国にとって、人口増加は現在の経済システムの結果であって「問題」ではない。

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人口抑制を求める国際社会の指摘をどう思うか。
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 人口政策や人口抑制による「問題」解決は極めてマキャベリアン(国家至上主義)的だ。
 ず多くの国が、それぞれの経済発展の過程でベビーブームなどの人口増加を経験しているはずだが、ことさらアフリカが問題だと指摘されるのは不思議だ。

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 国際社会はアフリカの人口増加による環境悪化を懸念している。
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 いま見られる自然破壊の多くは、先進国の経済発展の過程で引き起こされたものだ。
 南極のオゾン層破壊と、それによるアフリカ南部の温暖化が指摘されているが、それらはアフリカの責任ではない。

 人口増加のグローバルな悪影響を盾にアフリカ諸国に人口「問題」を指摘する欧米諸国の姿勢は、アンフェアというより偽善だ。
 こうした議論は、温暖化問題をめぐる先進国と途上国の立場の違いに似ている。
 でも心配しないでほしい。
 アフリカ経済が一定の発展を遂げれば、人口も減少に転じるだろう、現在の先進国と同じように。

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 アフリカを代表する発展途上の人たちは、現在の環境破壊の原因として先進国の責任を言う。
 確かに、ヨーロッパを代表するイギリスやフランス、スペインなどは、歴史上、アフリカやアジアに植民地を持っていて、相当に美味しい思いをしてきた。
 そして、その植民地では先進国の要望に答えて、樹木を伐採し畑を広げ山林を荒廃させながら、食料や嗜好品を献上してきた。

 そういう意味では、アフリカの主張は正しいと思える。
 しかし、既に地球はその様な意見等お構いなしに気候変動が進み、豪雨や防風などで都市を破壊し、ますます人類を飢餓に追い込むだろう。
 気候変動の責任をだれかに押し付ける時間は無く、もう誰にも止められない状況に成っている。
 だが、発展途上国は既に飢餓状態にあり、先進国の援助なしには維持生存出来ないことも事実である。

 afurikanokanmbatu.jpg

 参考: 岐路に立つ英国の森林問題
 http://www.news-digest.co.uk/news/features/17012-woodlands-conservation.html

 参考: 欧州委、森林破壊防止のためのデューディリジェンス義務化規則案を発表
 https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/11/4dccde41219af5b7.html

 欧州委員会は11月17日、欧州グリーン・ディールの一環として、森林破壊防止を目的としたデューディリジェンス義務化規則案外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。
 同規則案は、地球温暖化や生物多様性の喪失の主たる原因とされている商品作物用農地の拡大に伴う森林破壊を防止することを目的としている。
 EUはそうした商品作物の主要な消費地であることから、EUに供給される商品作物には森林破壊防止の規制が必要としている。





 





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「イノベーション」か「安心安全」か──念には念を入れすぎる日本の意外な効用 [自家用車]

 ニューズウイーク日本語版
 https://www.newsweekjapan.jp/tokyoeye/2022/12/post-136_1.php
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 暗号資産は日本語でいまだに「仮想通貨」と呼ばれているせいか、仮想=実体がない=信用できない、というイメージを持つ人が日本には大勢いる。
 だが、日本の金融庁はアメリカに比べて非常に厳格な法令を敷いていて、日本の暗号資産交換所に対し、顧客から預かっている資産を自社の資産とは分けて管理することを徹底させている。
 そのため顧客資産が交換所に勝手に運用されることはなく、保全されているという。

 暗号資産交換所大手の米FTXトレーディング社が経営破綻した。
 日本法人も米FTX本社のシステムを使っているため、日本の顧客が自分の資産を本当に出金できるかどうかはまだ予断を許さないところではあるが、それでも暗号資産ビジネスで周回遅れだと思われていた日本が、結果的に最もまっとうで安全だったのである。

 日本では新しいことを始める際、念には念を入れて考えつく限りの事態を想定し、対処策を事前に考え、最初から完璧なものを出そうとする。
 それは、海外の「取りあえずやってみよう、問題が起こったらその時に考えよう」という姿勢とは対極にある。

 念を入れすぎる日本では、なかなか新しい技術や発想が生まれない、受け入れられないのは当然である。
 しかしお金は大体いつでも下ろせるし、ドローンが頭の上に落ちてくることも、自動運転の車にひかれることも、自分の暗号資産が突然なくなることもない。
 日本では中々イノベーションが生まれないと言われているが、安心安全に勝るものはないと思う。

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 話はちょっと違うけど、日本の自動車の開発時には、とても厳しいテストが行なわれている。
 安全の主となる衝突テストなど、誰もが知る有名なテストであるが、意外と知られていないのが、ドアの開閉耐久テストである。
 ロボットとドアの取手にワイヤーをつなぎ、一日中ずーっと「バン!バン!」と、開閉を続けるテストである。
 壊れるまでテストを行って、どのくらい耐久性が有るかを調べるのである。
 ドアのロックや構造材が破損し、走行中にいきなりドアが開くと、死亡事故にも繋がる事を防ぐ目的で行われている。

ドア開閉耐久テスト.JPG

 或いは、隔壁強度というのもある。
 トランクに積んだ重い荷物が、追突事故の衝撃で後部シートを突き破ったりして、後部シートの乗客や前席の乗客を押しつぶさないか等のテストである。

 現在の日本の自動車メーカーは、一般の人には想像もできない様な過酷なテストを行って、自動車開発を行っている。
 最近の日本製自動車は、事故の際にも安全が確保されている事や、欠陥による大きな問題も見られないのは、そのような努力が功を奏している。
 このような日本人気質や製品を作る姿勢が、世界でもっとも信頼される日本製自動車の根本にある事を、日本人は知り、誇りに思うべきである。

 参考: メルセデス・ベンツに発火の恐れ、80万台に影響の可能性
 https://forbesjapan.com/articles/detail/45201

 参考: すべてのBMWとアウディの所有者が知っておくべき10の問題
 https://avtotachki.com/ja/10-problem-o-kotoryh-dolzhen-znat-kazhdyj-vladelecz-bmw-i-audi/

 参考: BMWは故障しやすい?壊れやすい部位とその理由を徹底解説
 https://www.gaisha-oh.com/soken/bmw-failure-parts-explanation/

 近年、日本企業は欧米の効率優先に傾いてきているが、日本には日本の良さが有る。
 欧米の製品の信頼性が向上しているのも、実は内部に日本製品が使われている為だったりする。
 日本には、日本の生き方があり、それが日本の生き残る道だとこの頃は思う。





 
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「正直ドイツは怒ってる」「この事件は議論される」 日本のVAR得点に海外記者から疑問続出 [政治・時事]

 ニューズウイーク日本語版
 https://news.yahoo.co.jp/articles/3ca2cfc3184f9fbd7259b3455fab6931f274f592
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 グループリーグE組で日本がスペインに2-1で逆転勝ち、決勝トーナメント(T)進出を決めた。
 後半6分の田中碧が2点目を入れた逆転シーンについて、海外記者からも「この事件は、間違いなく議論されることだ」と疑問の声が上がっている。

 後半6分、右サイドから堂安律のクロスがファーに流れたが、三笘薫がライン際から折り返し、最後は田中が押し込んだ。
 三笘の折り返しがゴールラインを割っていたかどうか、VAR判定となったが、長い検証の末にゴール認定、日本の2点目が記録された。

 wゴール判定.jfif

VAR画像.JPG

 「CBC」のスポーツ記者は、「日本の2点目となったボールはラインを越えているように見える」とつづった。
 「ボイス・オブ・アメリカ」の記者は、「最近のVARは茶番だ、スペインはここで騙されたと思うだろう。
 ボール全体がアウトになっていると見える」とVAR技術自体に疑問の声を上げていた。

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 多分、従来の判定でも厳しいと思われる際どい位置ですが、「VAR」で判定が明確に成った事例と思われます。
 実際、ボールの底部は丸くなっているので、ラインよりも外にありますが、ボールを上から見た場合は、ラインと接触していることになります。

 サッカーのルールでは、どうなっているんでしょうか、「 https://www.jfa.jp/laws/soccer/2021_22/ 」でしらべてみました。

 サッカールール(ノーゴールの場合).JPG


 ルールでは、ゴールラインの判定と同じ理屈で考えると、絵の左側の赤丸でしめした構図と同じ状況ですから、インフィールドの判定に間違いないと思われます。
 これは、イギリスや米国の記者が言うような、「VAR」の問題ではなく、ちゃんとしたインフィールド判定です。
 欧米人の特にドイツ民族には、アジア極東の日本に負けたことが悔しく、しかも決勝トーナメントに行けなかった事が許せず、色々と仕掛けてくるかもしれませんが、例えスポーツ仲裁に持ち込んでも、結果が覆ることはないでしょう。

 スペインの監督は、写真が作られた意図的なものだと述べています。
 参考: 日本のVAR誤審画像は「作られたものだ」とスペイン監督否定 海外で大論争に発展
 https://the-ans.jp/qatar-world-cup/286954/

 後半6分の田中碧が2点目を入れた逆転シーンについて誤審と主張する画像も出回ったが、ルイス・エンリケ監督は「あの写真は作られたものだと思う」と否定した。

 参考: 世界の論争を終わらせる日本VAR弾の1枚を撮った人物に海外称賛「カメラマンに脱帽です」
 https://the-ans.jp/qatar-world-cup/287204/

 右サイドから堂安律のクロスがファーに流れたが、三笘薫がライン際から折り返し、最後は田中が押し込んだ。
 三笘の折り返しがゴールラインを割っていたかどうかVAR判定となったが、ゴールは認定。
 日本の2点目が記録された。
 これが海外で大きな論争を呼び、賛否両論が渦巻いている。
 しかし、接地面がラインを越えていても、ボール自体が空間上のラインにかかっていれば、ルール上はインプレー、これを踏まえているかどうかで論点も異なる。

 それを証明するかのように、海外メディアも真上から捉えた写真を公開。

20221202_mitoma3_reuters.jpg

 元データとなっているのは、海外フォトエージェンシーのようで、三笘が左足でクロスを上げる瞬間、ボールがラインにかかっている状態を写していた。

 英紙「テレグラフ」のジェームズ・デッカー記者は「カメラマンに脱帽です」と称賛。
 投稿には、海外ファンからも「間違いなく入っているね」「VARチームにこれを送ったのかな?」などの声が寄せられている。

 横から捉えた写真には否定的な声もあるが、上から捉えた写真には説得力があり、海外でも多くこの画角が取り上げられている。








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