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第20回宇都宮手作りオーディオ会ヘ参加させていただきました。 [オーディオ]

  第20回宇都宮手作りオーディオ会へ初めて参加させていただきました。
 その感想等です。

 恐る恐る会場への入出でしたが、皆さん温かい笑顔で迎えていただきました、本当に有りがたいことです。


 素直に個人的な印象を言うと、参加されていた皆さんが、それぞれに違った個性とこだわりがあってとても面白く感じました。
 オーディオに興味を持ち色々とトライするのですが、それぞれ目指すものも、その工程も違うものだと改て感じました。

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 最初にデモしていただいた「日立のHS-400」。
 私は知らなかったのですが、有る筋?では結構話題のスピーカーだったそうです。
 音を聴かせていただいて、そのスムーズな出音に評判を納得させられました。

オフ会風景001.JPG

 個体はしばらく保管されていたらしく、最初は高音寄りのバランスかと感じられましたが、デモ中にドンドンと低音が出るように成ってバランスが改善して行きます。
 驚くべきは、当時としては口径が大きいメタル素材のツイーターなのに、殆ど鳴きによる耳障りな音が有りません。
 ネットで調べてみると、驚くことにクロスオーバーは1.1Khzに設定されているようです。

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 機種の定格
 方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
 ユニット等 低域用:20cmコーン型(L-205)
 高域用:3.5cmセーラーキャップ型(MH-35)
 周波数特性 35Hz~20kHz(-8dB、無限大バッフル)
 20Hz~20kHz(-15dB、無限大バッフル)
 60Hz~20kHz(-8dB、無響室)
 40Hz~20kHz(-15dB、無響室)
 最大入力 100W(音楽信号ピーク)
 インピーダンス 8Ω
 出力音圧レベル 88dB/W/m
 クロスオーバー周波数 1.1kHz
 エンクロージャー内容積 50L
 外形寸法 幅355x高さ630x奥行336mm
 重量 20kg
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 これまで、メタルコーンのツイーターって聴いたことが有りませんでした。
 このHS-400って、メタルコーンウーハーが個性であると世間では認識されているかもしれませんが、私はこのツイーターがよく出来ているのではないか?と、思ってしまいました。
 1.1Khz以上の帯域から最高域まで一つのユニットでカバーできて、これだけスムーズで金属的な鳴きがなく、きれいな音が出せるって、凄いことではないでしょうか。

 当時の測定データを見てみると、中域から高域までとても平坦です。
 インピーダンスも、ほぼ横一本の特性。
 今までこんなスムーズな特性の金属系のツイーターを、私はあまり知りません。

 コーンだけに、正面を離れるとかなり減衰しているようですが、それは仕方がないことでしょう。
 個人的な考えでエビデンスもなにも有りませんが、最近の大口径の金属ドームと比較しても十分以上に太刀打ちできる物なのかもしれません。
 形状的に、コーン型って振動板の剛性も高く鳴きにくい構造?なのかな。
 コーン型は小径ボイスコイルなのに大きな面積の振動板を駆動できますし、それ故にコイルの軽量化やインピーダンスもリアクタンス値も低く出来ると思います。
 実は家庭用としては良いことだらけの様な気がします。
 ドーム型大口径ミッドレンジ&ツイーターに劣るのは、音の放射特性と商品イメージだけではないかと、HS-400の素直な音を聴きながらぼーっと考えていました。

mh-35特性.JPG

 参考:ボイスコイルについて
 https://blog.goo.ne.jp/parc-audio/e/80970fa65ddd6adbb5081bc8444c8733

 周波数レンジ
 大きなサイズのボイスコイルにすれば、それに比例して線材の長さが増え、結果としてボイスコイルのL分が増えるため、そのスピーカーユニットの高域は出にくくなります。
 ネットワークで大きなコイルを使った時と考えてください。

 もちろんこれを防ぐために磁気回路でショートリングを使ってL分をキャンセルしたり、意図的に巻き幅の狭いボイスコイルにする等の方法はありますが、一般的に言えばサイズの大きいボイスコイルを使うということは高域が出にくくなります。
 

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 次にデモされたマイペースさんのSDカードプレイヤーですが、まずその仕上げの美しさにこだわりを感じました。
 そして液晶表示が、中国の漢字なのが面白いです。
 内部を見せてくれたのですが、クロックのクリスタルオシレーターを小型の高性能に変えておられまし。
 実はもう一つ、同じSDプレイヤーもお持ちらしいので、比較して聴いてみたいとも思いました。
 まあ、私の耳では、違いは感じられないかもしれませんが・・・。

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 興味深かったのは、Masaさんの段ボール組パッシブ・ラインプリです。
 見た目はいかにも間に合わせなのですが、機能も音質も最高で、市販高級機に引けをとるものではありませんでした。
 VUメーターが全面にセロテープで貼り付けてあって、ちゃんと機能するのが面白い。
 大変オシャレ?でした、私個人的に、こういうのは大好きです。
 次回のオーディオ手作りの会にも持参されるそうですが、「多分ケースはこのまま」とおっしゃっていました。
 私もそれが良いなと、こっそり思ってしまいました。

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 Masaさんの真空管アンプですが、実は私はこれまでに音の良い真空管アンプを聴いたことがありませんでした。
 だから、個人的に真空管アンプのイメージはあまり良くなかったのです。
 なんか、かまぼこ型の周波数特性で、やたらと高域の倍音が多くて、騒がしいアンプのイメージ。
 しかし今回の真空管アンプは、原音を超えた(?)感じの存在感のある音でした。
 音がシャッキリとしていてトランジスタンプに近いと感じました。
 特に声の太い方のボーカル物は最高でした。

オフ会風景002真空管アンプ.JPG

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 飛び入り参加された、鎌田さんのCHN719ダブルバフレフですが、この構造のスピーカーは初体験でした。
 十分な低音による、ウエルバランスな周波数特性は、よく出来ているなあと感心しました。
 口径を考えると、小音量で聞くほうが目的に合っていると思いましたし、そのための低音増強の構造なのでしょう。

オフ会風景003.JPG

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 事務局の「ひでじさん」ですが、私の持っている「パークオーディオ」の17cmスピーカーと同じ物をおもちだとか。
 それのネットワークを色々と変更され、自分好みの音に仕上げているそうです。
 次回は、比較試聴させていただきたいと思った次第でした。

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  色々と勝手に書いていますが、初めてのオーディオ関係のオフ会は、自分らしさを表現しつつも控えめな方ばかりで、とても楽しく、有意義に感じました。
 今後も継続参加させていただくつもりです。
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